奇妙な体験をした話*突然首が動かなくなった時のこと。
ちょっとこんな話はアヤシイかもしれない、ってことを先に書いておこうと思う。でも、自分が体験した奇妙な話を誰かに読んでもらいたいので、書く。書いてみたら、案外奇妙でもないよねって話になるかもしれない。
と、うだうだ前置きする。
エピソードとしては単純で、何の前触れもなく突然首の後ろがどーーーんと重たくなって、後ろを振り返れないような感じになって、で、1日半くらいでいきなり治った、って話。
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かれこれ3年前。
社会人院生をやってた時。授業を受けていると急に首の後ろがとてつもなく重くなった。例えて言うなら、誰かが首の後ろに乗っかっているような感じ。首を動かせなくて、首だけで振り返ることができない。首をあげて上を見るのも難しい感じ。体ごと振り返らないと後ろを見れない、そんな感じ。他に症状はない。
帰宅してからもそれは続いたので、40肩とか首の痛み、とかをネットで検索しまくった。子どもたちには「寝違えたんじゃない?」って言われたけど、どうもそういう痛みではない。痛いと言うよりも、とにかくひたすらに重いのだ。何となくだけど、湿布を貼って治るような感じではないなぁと思って、とりあえず早く寝た。
翌日になっても症状は一向に改善しなかった。て言うか、良くも悪くもならない。
運転中にふと、ある人が私に説明を迫っているような怒っているようなイメージが頻繁に湧いた。…私に対して怒ってる?
その時イメージに出てきたのは、私の心理のお師匠さんだった。当時かれこれ7年くらいお世話になっている私を心理の世界に導いてくれた、恩師だ。
ちょうど、その先生とメールでやり取りをしているところだった。そしてその返事を待っているところだった。
お昼過ぎに、先生からメールが届いた。それは7年もお世話になった先生からの本当に思いがけない”絶縁”とも受け取れる内容のメールだった。
そして、気づいたら首の重みが消えていた。嘘のように軽くなっていた。本当に嘘のように。信じてもらえるかわかんないけど。
7年もの間お世話になって、私が一番弟子になるつもりだった先生からの本当に思いがけない、メールの返信内容だった。私がメールを送って返事を待っている間、どーーーんと首が重くなったのは、先生の逡巡だったのだろうか。先生が返事を送るまでには、そのくらい、念を送るくらい、私に思いを飛ばしたのだろうか。
これまで、霊的な体験をしたことは、ない。
けど、思いは”重い”なのかもしれない。
7年も分析を受けてきた先生からの突然の絶縁宣告は、丁寧な表現で、もちろん絶縁かどうかは、私にしかわからないのだけれど、しばらく呆けてしまって立ち直れないくらいの衝撃だった。
その後、首の重さは全くない。
根拠はないけど、そうとしか思えない。科学的じゃないけど、そういうことってあるのかもしれない。悲しいよりも辛いよりも、そのくらいの思いで私にメールを送ったのかもしれない、ということを受け止めようと思う。もちろん、突然に思えてもどこかでそんな予感はしていた気もする。私は本当なら、もう少し早い段階でこちらから卒業すべきだったのに、うまく卒業できなかった。そんなメールを送るには先生なりの葛藤があったに違いない。
何かを”終わらせる”ことは難しい。
時には,思いがけない強制的な形が必要な場合もあるのかもしれない。
少なくとも,3年経った今はあれは”必要なこと”だったとも思っている。
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