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「外国人への特別扱い」から考える中国らしさ
ジャーナリスト・王志安さんのこんな動画を見ました。
テーマは、谷愛凌というスキー選手の国籍問題についてです。
谷愛凌選手は、アメリカ人の父親と中国人の母親のもと、アメリカで生まれました。幼い頃からスキーで頭角を表し、選手として活動するようになりました。
2018年には中国の国籍を取得し、2022年には北京での冬季オリンピックに中国代表として出場。ハーフパイプとビッグエアの種目で2つの金メダルを奪取するに至るのですが、ここで問題になるのは彼女の国籍です。
彼女はアメリカ出身なので、生まれながらにアメリカの国籍を持っています。そして、中国の国籍の取得要件には、中国以外の国籍を放棄することがあります。しかし、谷愛凌選手は米国籍を放棄しておらず、二重国籍を維持しているのではないかという話がずっと囁かれています。
二重国籍自体はそれほど珍しいことではありませんが、オリンピックの代表選手となると話は別です。要は谷愛凌選手を中国代表としてオリンピックに出場させるために、中国側が自らの国籍法をねじ曲げて、彼女が米国籍を保持しながら「中国人」になるという特例を認めているのではないか、という疑惑です。
当人はこのことについてメディアなどに問われた際、「私はアメリカにいる時はアメリカ人だし、中国にいる時は中国人です」などという曖昧な答えで名言を避け続けています。
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冒頭の王さんの動画によると、中国のスポーツ界ではこういうことは珍しくないようです。バスケットボールやサッカーなど、いろいろな分野で中国が世界各国の選手を帰化させているという話はよく聞きますが、その際に本来は中国の法律で禁止されているはずの二重国籍状態が例外的に認められているケースがあると言います。
この話を知って、僕は「ああ、中国だなあ」と思いました。
どういうところが中国なのかというと、それはつまり「力(実力)のある者は、ルールをねじ曲げ、飛び越えることができる」という部分です。
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