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嫁と離れて過ごす、少しの日々

いま、わけあって嫁が一人で親戚の家に行っており、僕は疑似的な一人暮らし状態になっている。こうなってからすでに一週間ほどが過ぎているが、まだしばらくこの状態が続く予定だ。

思えば結婚してから、もっと言えば結婚する前に同棲生活をしていた時にも、これほど長くお互いの顔を見なかった期間はなかった気がする。僕が一人で一時帰国したときでさえ、一週間を超えたことはたぶんない。

期せずして、夫婦初めての試みとなった。

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先日、いろいろあってちょっと疲れたこともあり、少し距離を置くのにはちょうどいい機会かもな、なんて考えていた。いまはお互いに在宅で仕事をしているので、離れる時間がほとんどない。いかに愛を誓い合って一緒になった人間どうしでも、24時間365日顔を突き合わせるというのは、あまり健全ではないし、なんらかの問題を生む。

それに本当のことを言うと、こうなることが少し楽しみではあった。生活態度や健康に厳しい嫁は、僕の食べるものややっていることに口を出しがちだ。ジャンクフードやお菓子はそうそう食べられないし、夜中にゲームをやっていると「いつまでやっているの」とうるさい。まるでオカンだ。

これに煩わされない暮らしを久々に体験できるとなれば、多少は心が踊ろうというものだ。出かける前、一人で大丈夫? と問う嫁に、心配ないよと答えながら、内心では「一人になったら何をしようかな」と計画を練っていた。不謹慎かもしれないが、これくらいは許してほしい。

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嫁が出かけた当日。とりあえず僕は暴飲暴食をしてみた。

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