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中国語脳の日本人が、英語を勉強するとこうなる
去年の秋くらいから、本格的に英語の勉強をしています。
これまでやらなきゃやらなきゃと思い、少し初めては挫折するみたいなのを繰り返してきたのですが、ようやく習慣として定着したといえるくらいになりました。
毎日、だいたい30分は机に向かって何かしらの形式(リーディングやディクテーションなど)の学習はしていますし、それ以外の時間、たとえば料理や掃除の時には必ずイヤホンを耳に突っ込んで何かしら聞いたり、それに合わせてシャドーイングをしたりしています。スキマ時間に英語の文章を読んだりも。
子どもの面倒を見ながらなのでいろいろ大変ですが、むしろそれを言い訳にしちゃいけないと思って頑張っています。子どもにも、大人だって頑張って勉強するんだぞということを見せられるようにしておきたいですしね。
さて、僕は英語のほか、すでに中国語を一応の実用レベルで習得しています。目立った資格こそ取得していませんが、家庭内の会話はほぼ中国語で(最近は子どもの教育のために日本語も使うようにしていますが)、外に出ても中国語の運用で困ることはほぼないレベルではあります。
そんな人間が改めて英語を勉強すると、いろいろ発見があるものでして。今日はその話を。
①発音が応用できる部分もちょっとある
Brightureの松井博さんや、「50代からのやり直し英語術」も執筆されている野本響子さんは「まず発音をやろう」ということを盛んにおっしゃられています。なので、まずは発音を徹底的にやることにしました。そういえば中国語の勉強をした時も、最初は発音を徹底してやりました。
具体的にはIPA(International Phonetic Alphabet)の発音記号を覚えて、それに関する動画を見まくったり、自分の声を録音して苦手な部分を洗い出して練習するなどしました。
やり始めて思うのは、中国語の発音で応用の効く部分は意外と少ないな、ということです。明らかに役に立っているのは「l」と「r」の区別とか、下唇を噛む「f」の発音くらいでしょうか。これらは日本人が苦手とする発音としてよく語られますが、中国語にも存在する発音なので、僕にとっては習得済みというわけです。
逆に、中国語に存在しない「th」(/ð/とか/θ/、舌を上下の歯で挟みながら発音するやつ)とかは全然ダメだなという自覚があります。
ただ、中国人の英語話者と話したり、そういう人が出ている動画を見たりすると、明らかに日本の英語話者よりも発音が上手なんですよね……僕の気づいていない英語と中国語の共通点が、もっとたくさんあるのかもしれません。
あるいは、やっぱり中国語話者のほうがそもそも発音を聞き分ける耳が良かったり、口の筋肉の使い分け方が優れているということなんでしょうか。負けないように頑張りたいものです。
②話すとめっちゃ混ざる
少し前、そろそろ実際に人と話す経験もしていくか、ということでオンライン英会話の体験授業をやってみたのですが、そうやって少し緊張した状態で英語を話そうとすると、中国語がめちゃくちゃ干渉してきます。
たとえば「because」と言いたいときは、脳に「because」とほぼ同じ意味の「因为」が浮かび、実際に口に出てしまうこともあります。「I didn't eat breakfast, 因w……(あっ、やべ) , because I got up late」みたいな感じに高確率でなります。
さらには、「私が若いとき」と言おうとして、かなりはっきりした口調で「When I was young |的时候《de shi hou》」という、英語と中国語をごちゃまぜの文を発してしまったこともありました。講師の先生はスルーしてくれましたが、内心は恥ずかしさで身悶えしていました。
たぶん英語の練度が低くて、脳内の「外国語」という引き出しに雑に放り込まれているうえ、英語が中国語のサブみたいな位置付けになっているからなんでしょうね。もっと英語がひとつのカテゴリーとして独立するくらいになるまで頑張らねば。
ただ、同様の件についてX(Twitter)でも共有したところ、複数の外国語を使う人にはけっこうありがちな現象だということが引用やリプからわかりました。仲間がいてよかった。
③外国語を習得した経験自体は大いに役に立っている
ここまで、中国語を習得済みであることのプラスの側面をあまり書けていないのですが、やはり「すでに一つの外国語を実用レベルで修めている」ということ自体はものすごく役に立っているなと思います。
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