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贈り物は大事だが、贈られた物自体はそれほど大事にしない中国人の話

朝つぶやいたことをきっかけにいろいろとよくない記憶の扉が開いたので、それについて書いていきたいと思います。

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ツイートに書いた通り、僕が一時帰国のたびにリクエストに応えて買ってきた嫁の化粧品のうち、使われていないものが相当数あることが判明したのですね。きっかけは義実家に帰る準備をしている時に普段あまり開けない引き出しを開けたら、これまでに僕が買ってきたものがごっそり出てきたから。

当然、僕としてはいい気はしません。僕としては滅多に帰ることのない日本での貴重な時間を割いて買いに行ったものですし、超高級品でこそないものの百貨店で買ったものとかもあるので、金額だって決して安くはありません。せっかく買ってきたんだから使えよ、無駄にしやがって、と思います。

ただ、それをストレートに言っても中国的詭弁にもとづく反発が待っているだけなので、僕はそうした化粧品の山を指しながら嫁に「期限があるだろうから、早く使った方がいいよ」ということと、「少なくない労力を割いて買いに行ったものなのに、使ってくれないと僕は悲しい」ということだけ伝えました。

すると嫁は機嫌を悪くしたようで、「私のもらったものなんだから勝手でしょ」的なことを言ってました(ほら、反発されるのがオチだって言ったでしょ)。それ以上話しても無駄なので、僕は自分の気持ちを伝えたことに満足するとして、荷物の整理に戻りました。

一応嫁の名誉(?)のために言っておくと、「私のもらった〜」とかいう反論もただ僕の指摘に対する脊髄反射として言ってるだけなので(中国の人は議論に負けたり、相手にやりこめられるのが何より嫌いなので、何か言われるととにかく反論しようとします)、あまり本気ではとらえていません。あーあーまた言うてるわ、くらいです。

それに、結婚前に僕があげた安物の化粧ポーチをいまだに使ってくれていて、それを子どもに見せながら「これはお父さんが買ってくれたんだよ〜」と自慢げにしているようなところも嫁にはあります。化粧品はまあ、使う機会がなかったんでしょう。

そうでも思わないとムカついて化粧品の瓶のひとつくらいベランダから放り投げてしまいそうということも含めて、僕はこの件に関してはそれ以上目くじらを立てず、平穏な心持ちでいることを選びました。

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しかし、この件を受けてどうしても思い出してしまったことがあります。それは新婚旅行の時に、各地を駆けずり回って買いに行った親戚一同へのお土産のことです。

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