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ファスティング成功への道~回復期編~

断食期を経て普段の食生活に戻すまでの期間を回復期(リカバリーフェイズ)といいます。いわば“リハビリ期間”のことです。


断食期直後は体中の細胞が飢餓状態になっており、栄養の吸収力が物凄く高まっています(カラカラに乾いたスポンジのイメージ)。


そのため、良いものも悪いもの関係なく体内に積極的に取り込んでしまいます。


だからこそ、回復期に口にするものは準備期以上に細心の注意を払う必要があります。


また急激なリバウンドを防ぐために、食事量にも気をつけましょう。


●【回復期の食事】

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1週間の回復食


回復期では食事の内容、量を徐々に増やし、普段の食事に戻していきます。


回復期も準備期の食事と同様に、基本的にはファスティングを行った日数と同じだけの期間を設けます。


準備期の食事内容を1週間でお伝えしていますので、ここでも1週間の内容をお伝えします。


1~3日目までは柔らかく炊いた玄米粥を中心に野菜中心の副菜や汁物を食べます。ここでの注意点として、1日目は出来れば生野菜も消化に負担がかかるため控えるようにしましょう。


また、断食期明けの一日目はより柔らかく炊いた玄米粥を、特に最初の一食目は重湯もしくは少量の野菜スープを摂るようにしましょう。


体中の細胞が飢餓状態になっているため、調味料に含まれる合成保存料や人工甘味料などの食品添加物も避けるようにしましょう。


4日目以降から玄米ご飯を中心に野菜、豆類、魚介類を食べるようにします。


●【主食を選ぶ時の注意点】


断食期後にいきなり白米や砂糖などの高GI食品をたべてしまうとリバウンドに繋がります。


インスリンサージと呼ばれる糖質摂取後に血糖値が跳ね上がってしまうことを避けるために、玄米や未精製の全粒穀物、野菜などの低GI食品を摂るようにしましょう。


●【主菜、副菜の選択】


タンパク質を多く含む肉類などは、断食期中に休めていた消化器官を急激に活動させてしまい、負担がかかります。


1~3日目までは菜食中心に食べ、4日目以降から魚介類などの動物性食品を入れていきます。


しかし、肉類は1週間後まで極力避けてください。


1週間後に、肉類を摂るとき、鶏肉→豚肉→牛肉の順で食べ始めるようにしましょう。尚且つ脂質の少ない肉を選ぶようにしましょう。


脂質の摂取は4日目以降から摂るようにします(野菜に含まれる微量なものは除きます)。ω-6などの植物油、控え、ω-3の魚油や亜麻仁油、エゴマ油を中心に摂るようにします。


トランス脂肪酸は徹底して摂らないようにし、肉類の動物性脂質も極力避けてください。

回復期の嗜好品は厳禁です。

特に断食期明けの身体はアルコールの影響を受けやすいため、最低でも2週間は、アルコールの摂取は控えましょう。


●【まとめ】


回復期はとにかくゆっくりと身体を慣らしていく期間です。この時期は“カラカラに乾いたスポンジ”のように良いものわるいもの関係なく何でも吸収してしまいます。


せっかくファスティングでデトックスをしてもこの時期に合成保存料や人工甘味料などの食品添加物や農薬や化学肥料を使った作物を摂ってしまうと断食期の努力が水の泡となってしまいます。


断食期明けの五感、特に味覚は研ぎ澄まされており、食材本来の味を敏感に感じ取ることができます。回復期の食事では食材本来の美味しさを是非体感してみてください!

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