腹筋で首が疲れてしまう人の対処法
クランチをしていたり、シットアップをしている時にやたら首が疲れてしまう人は必見です!
クランチ等のトレーニングで首が過剰に疲れてしまう人の特徴
●頭部の前方突出・頸部のアライメント不良
●前庭覚とその他の機能の統合がうまくできていない
クランチを指導している時
「しっかり腹筋使えましたか?」
「腹筋より首が疲れました。。」
「首ですか…(フォームはそんなに問題があったようには見えなかったのになぁ…)」
こんな経験ありませんか?
当時の私は「腹直筋が弱いから代償で頸部筋群が過緊張しているに違いない!」といった具合に都合よく解釈していました(半分諦めて、自分のアプローチに間違いはないと思い込もうとしてたのかもしれません)。
頸部のアライメント不良があれば、「なんとなくこれが原因かな」くらいには思えたのかもしれませんが如何せんアライメントに問題があるように見えないお客さんばかりだったんです。(笑)
頸部のアライメント不良の場合
デスクワーカーやスマホに張り付くように画面を見ている人は頭部が前突していわゆる「ストレートネック(近年ではスマホ首なんて言われたりします)」になっている人が結構います。
パッと見で直ぐにわかるのですが、症状が軽度で分かりづらい人もいます。
そんな時は仰向けに寝転んで貰って確認する様にします。
仰向けに寝転んだ時に頸部前面が突っ張るような感じがあるかお客さんからのフィードバックをいただきます。
これだけで判断できないケースも多々あります。
そこで頸部屈曲の運動パターンを評価します。
ストレートネックへのアプローチ⇩⇩⇩
前庭覚とその他の機能の統合がうまくできていないケース
頸部のアライメント不良もそうですが、この「前庭覚の統合がうまくできていないケース」が非常に多いです。
というよりも頸部のアライメント不良がある人も前庭核の統合は必須になります。
何故、前庭核の統合が必要になってくるのか
それは以前、姿勢改善の記事でも軽くお伝えしましたが、今回はちょっと詳しめに解説していきます(あまり、小難しい説明にならないように努めます。(笑))
前庭覚統合にはいくつかのパターンがあり、それらの機能の多くは無意識下の姿勢の変化や筋緊張のコントロールをしてくれています。
中でも「前庭ー自律神経系」「前庭ー脊髄系」の統合が今回取り上げた「クランチで首が疲れてしまう人」には重要になってきます。
前庭ー自律神経系
「前庭-自律神経系」は姿勢ごとに各筋肉の交感神経レベルを調整してくれます。
クランチで首が疲れてしまう人は前庭ー自律神経系の乱れによって本来ならば腹直筋の交感神経レベルが高くなるところが頸部筋群が過剰に働いてしまっているのです。
ちなみにクランチを例に挙げていますが、その他のトレーニングでもこういったことは往々にして起こります。
前庭ー脊髄系
前庭ー脊髄系の中でも特に「内側前庭脊髄路」と呼ばれる回路が頭部と体幹の位置をコントロールしています。
内側前庭脊髄路の他に、網様体脊髄路、視蓋脊髄路なども関与してきます。
PC画面ばかり、スマホばかり見ていると頸部のアライメント不良だけでなく前庭覚もどんどん鈍くなってしまいます。
では実際にこれらの統合はどのようにしていけばいいのか。
具体的な方法をいくつかご紹介します。
簡単にはなりますが、3つエクササイズを紹介させていただきました。
一畳ほどのスペースがあればどこでもできるので試しに行ってみてください。
簡単そうに見えて割と難しいです。(笑)
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