【ツアー紹介】京都の修学旅行で探究学習を!
修学旅行の定番の行き先である「京都」。日本の歴史や伝統文化を学ぶことができる魅力あふれる場所です。一方、従来通り寺社仏閣や歴史的建造物を巡りながら日本の歴史や文化を学ぶだけではなく、「探究」の要素を取り入れた修学旅行に徐々に移行している学校が多く見受けられます。
今回は、リディラバの探究プログラム「SDGs社会問題スタディツアー」の京都のツアーをご紹介します!実際の実施の様子も見られますので、ぜひ最後までご覧ください✨
「お寺×地域コミュニティ」「観光地のごみ問題」…京都で学べるSDGs/社会問題
リディラバでは、全国5箇所(首都圏・京都大阪・神奈川静岡・福岡・沖縄)でサービスを提供しています。
首都圏に次いで実施が多いのは、京都大阪エリア。修学旅行の一環としての実施が非常に多くなっています。
このnoteでは、京都で実際に体験できる2つのツアーについて、実際に参加する生徒の様子も交えてご紹介します!
(1)パラレルキャリアを歩む現役僧侶と「京都のお寺」の課題を考えるツアー
金閣寺や銀閣寺といった有名なお寺がある京都の街ですが、このツアーでは観光の目的地とはならない、地域に根ざしたお寺を訪問します。お寺訪問では、普段見ることのできないバックヤードの見学を行ったり、観光以外のお寺の役割について体験しながら学んでいきます。そして、55のお寺がある近隣の街の散策を通して、改めて地域住民にとってのお寺の存在とはどういったものなのかを感じます。
【寺社が抱える課題の背景】
「檀家」は、菩提寺への参拝やお布施を義務づけられていたため、寺にとっては安定した収益基盤となっていました。しかし現在、平成14年には全国でおよそ950万人だった仏教徒の数は、令和3年度の調査では830万人まで減っています。(文化庁「宗教年鑑」による)
核家族化が進み、同じ土地に代々住まう慣習が薄れていく中で、「お寺離れ」が進んでいます。その結果、寺は収益基盤を失い、住職の後継者が不足しています。
このツアーでは、江戸時代から続く「檀家制度」に依存してきた「寺」の役割を見直すときが来ている、と危機感を募らせるお寺の副住職がガイドを務めます。副住職は、お寺を守るためにフリーランスのWebデザイナーとしても働いています。
ツアーに参加した生徒たちは、お坊さんという仕事やキャリアの話から、お寺が担う文化的・社会的な役割に至るまで話を聞きながら学びを深めました。街歩きなどの実体験を通して「お寺と地域コミュニティー」という新たな課題を知り、驚いていた様子でした。
(2)ごみ拾いSNSで拾ったごみが可視化?プラごみ問題を考えるツアー
このツアーでまず生徒たちは、ごみ拾いSNSを作っている企業から話を聞きます。
ごみ問題は、その地域により歴史的背景や地理的条件、取組や主産業などにより千差万別となっており、その捨てられるごみも地域によって大きく変わってきます。
京都市では国内外問わずに観光客数が多いことによるポイ捨てなどの観光公害が目立っていましたが、「美化推進条例」を策定し罰則強化だけではなく自主的なごみ削減の取組に対して助成する仕組みを実施しています。
講演を聞いた後、生徒たちは京都の観光名所の1つである鴨川を訪れ、実際にごみ拾い活動を行いました。観光地として一見綺麗に見える街から拾ったごみの量の多さに驚いていました。よく聞く「ごみ問題」のテーマですが、実際に街でごみを見かけても拾えない自分・ごみが落ちているはずだけれども気づけていない自分に気づいていました。
現地パートナーから課題の背景を学び、五感を働かせ、物見遊山の修学旅行から一歩進もう!
京都のスタディツアー、いかがだったでしょうか?
修学旅行生の行き先として根強い人気を誇る京都ですが、
✅豊富な知識を持ち、アクションを起こしている現地パートナーから、課題の表層だけでなくその背景にある歴史や構造を知ることができる
✅五感で感じることで、触れるテーマに対する当事者意識と学ぶ意欲が得られる
のが、リディラバのSDGs/社会問題スタディツアーの特徴です✨
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