吹雪と同居、そしてこれから
「なぜ、孫の手トラベルのFoodCampを推すか?」シリーズ7回目。人の在り方を感じた出来事。その姿は、心に深く刻まれ、今なお、思い出されます。
旅立ちの日
義父の通夜の日、自宅から葬祭場へ送るために、親族やごく親しい友人が自宅に集まっていました。義父はもう二度と戻ることのない我が家を、出発する時が刻々と近づいていました。
結露した窓の外は、吹雪で真っ白でした。庭先に続くサッシ戸を開けると、冷たい空気が勢いよく入り込んできました。ふと、辺りを見回すと、さっきまでいたはずの私の両親がいません。一体どこへ行ったのだろう。もう、こういう時にモタモタして欲しくないなぁと少し不満気になりながら、嫁としてのふるまいに従事していました。
えいっと、意を決して、主人や義父の兄弟である伯父たちが先頭になって、外へ出ました。すると、玄関先の少し向こう、道路の入り口のあたりに人影が見えました。
それは、私の父と母でした。高箒を持って吹雪の中を立っていました。何をしているのだろう、と一瞬考えましたが、足元を見てすぐにわかりました。義父が通るであろう道を先回りして、雪掻きをしてくれていたのです。
これに、主人が真っ先に気づきました。そして、私の両親に深々と一礼して、葬祭場から迎えに来た車に乗り込みました。
そして、同居
滞りなく、義父の葬儀を終え、初七日までは主人の実家に泊まり込みました。そして、いつかは同居するつもりでいましたので、義父の葬儀から1ヶ月後には、2人住まいを移すことにしました。
義母も自分のことくらいはと、家事を色々と分担してやってくるので、結構、楽させてもらっています。これは今でもそうです。義母は結婚するときも「女性が仕事を持つことはいいことよ」と応援してくれていました。ただ、あまりにも出張続きで家を留守にすることが多い嫁に、さすがの義母も思うところがあったようでした。
ある日、義母は単刀直入に私に訊いてきました。
「仕事はやめられないの?」
私は、少しだけ間をおいて、
「やめられません」と短く答えました。
そこに迷いや体裁を繕う気持ちはなく、半ば無意識に出てきた言葉でした。その日以来、そしてそれ以上、私の仕事について義母は何も言いませんでした。
こうして、私の新たな福島生活がスタートしました。
(つづく)
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【2/21(金)緊急開催】
あの、フードキャンプが東京・赤坂にやってくる!?
出張FoodCamp設楽農園×孫の手トラベル @トレジオンポート
昨年7月のFoodCampに登場してくださった設楽農園さんと一緒に東京・赤坂で出張FoodCampを開催します。設楽さんは、夏はきゅうり、秋は里芋、そして冬はネギを主に作っています。設楽さんのネギは甘くてジューシー。その魅力にはまった地元のパン屋さんでは設楽さんのネギを丸ごと1本使ったネギバケットを考案。マルシェでも大人気です。そんな設楽さんが東京・赤坂にある東北酒場「トレジオンポート」に今が旬のネギをしょって、やってきます!!
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日程】2020年2月21日(金)19:00~21:00
【会場】東北酒場トレジオンポート
TEL&FAX 03-6807-4242
〒107-0052 東京都港区赤坂3-12-18 第8荒井ビル2F
地下鉄 赤坂駅より徒歩5分
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【参加費】4,500円(ネギコース料理&飲み放題)
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