Kの向くままにおススメ映画『イヴの総て』短文紹介
【貫く女優魂の映画】
原作はメアリー オアの小説『イヴの知恵』。
アメリカ演劇界最高の栄誉であるサラ シドンズ賞が、新進女優イヴ ハリントンに与えられた。シドンズ協会の会長が絶賛し、喝采が起こる。
しかし、イヴの総てを知る数人だけは憮然たる面持ちで彼女の受賞を眺めていた。演劇界のスター女優マーゴ、舞台監督、劇作家、演出家…。イヴは彼女たちに巧みに取り入り踏み台にしてスターダムをのし上がったのだった。
一見、「何という食えない女だ!」とも思いますが…よくよく考えればイヴは女優志望。ラッキーだけでスターになる俳優もいるかもしれませんけど、彼女は自分の女優力(人を騙す演技力)でスターの座をつかみ取ったのです。そして次は演劇界をも単なる踏み台として映画界へ進出し、ハリウッドスターを目指す、まさに女優魂だ!
女優と云えば、無名時代のマリリン モンローが出演してますが、この後突然注目され始め、トップスターとなった事は本作の内容と関係がありそうでなさそうで非常に興味深いですね。
コレが先駆けかは分かりませんが、同様プロットのお話はいくつもあります。
ラストはイヴの前に女優志望の高校生が現れる円環的エンド。イヴもまたマーゴの様に踏み台にされるのは明白です。華やかな表舞台とは裏腹に、そういう業界なんでしょうね。
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