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Kの向くままにおススメ映画『チャイナ シンドローム』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。脳内メルトダウンのKです。今回は『チャイナ シンドローム』。一言で表すと「モラルの欠如の映画」です。



こんな人におススメ 

正義を貫く人
仕事に誇りを持っている人
原発に対し、意見や考えがある人
社会派映画を観たい人


要注意点まとめ 

▲要注意点は特にないよ。誰が観ても生活や仕事や人生を考えるきっかけになると思います。


こんな映画です 

普段どうでもいいような仕事ばかり担当しているが本当は硬派な社会派ニュースを報道したいリポーターのキンバリー。彼女は原子力発電所の特番担当となり喜んでいた。

ベンタナ原発の現場責任者ゴデルはあるトラブルからの大惨事を寸前で防いだが、経営者は「問題はなかった」と公式発表する。この事件から安全管理に関する不正に気付いたゴデル。
原発経営者たちがそれを隠蔽しようとする一方、キンバリーは真実を公表する為奔走する。

ジャーナリスト、原発現場責任者、原発経営者の三つ巴のお話です。


もう少し詳しく 

『チャイナ シンドローム』とは、要するに《メルトダウン》の事。アメリカの原発でそういう事故が起これば、1つの州が焼野原になるだけでなく、地球の反対側の中国にまで溶けた核燃料が到達するよね、ていうブラックジョークから生まれた用語だとか。
しかし、ジョークなのに全然笑えない。その理由は、言わずもがなコレが映画の中だけの作り話とは到底思えないからです。


観た後はこんな気分になりました 

三つ巴と言いましたけど、この三者、どれも気持ちは解る気がします。

■ジャーナリスト(キンバリー、リチャード) :職務全うの為、また持ち前の探求心の為に真実を追求し世間に公表するのが彼らの性でしょう。主人公サイドなので感情移入し易いと思います。

■原発現場責任者(ゴデル、テッド) :もしKが現場責任者なら、ゴデルのように現場の保全と地域の安全を第一に考えて仕事をすると思います。みんなそうだと思います。検査や安全管理はどれだけコストがかかっても必要ていうスタンスのゴデル、経営の事は考えてませんね、当然ですけどね。現場責任者まで経営寄りだったらダメでしょ。

■原発経営者(マコーミック、ディヤング) :完全に悪者。しかし莫大な損失を呑んで原発停止からの再検査からの新規計画頓挫、、それを許容できるか?経営者たるもの、そんな正義感があっては会社が傾いてしまう、、。

それぞれの思惑はありますが、、商売は利益が最優先なんですよね。会社の存在意義は利益を生む事。極論、社会の為にならなくても株価が上がれば良いのです。そして原発も商売、恐ろしい事にそれが現実。電力を作って売る、そういう商売です。
ジャーナリストも然り、スクープの為に撮影禁止の場所で隠し撮りしてたけど、、お金儲けのモラルとかどーなってんの?って話。

そんな中、原発の現場責任者ゴデルは最終的には利害でなくモラルで動きます。科学者や技術者に一番必要なスキルは知識でも技術でもなく、実は《モラル》ではないかと感じました。皆さんはどう思いますか?


心に残ったセリフ 

ゴデル :「電燈をつける時にはほんの少しだけでいいから私の事を思い出してほしい。我が社の供給電力の事を。」

原発はいつでもどこでも鼻つまみ。でも原子力とか核分裂なんかは単なる物理現象であって悪意はありません。むしろそれを扱う人間の怠慢やモラルの欠如が悪意。多分ですけど、人類が原子力を制御するには今の基準以上に時間とお金とモラルを要するのだと思います。
原発だと解り易いしインパクトもあるけれど、他の商売でも本質は同じかも。安全・衛生管理や品質管理などは削減しても消費者には判りませんからね…。どっちにしろ電気でも品物にしても、同じモノなら安く作るのが商売人。お金儲けとか安い商品とかにはそれなりのからくりがあるんでしょう。目先の事だけ考えていては後々大きな代償を払う事になりそうですよ、生産者も消費者も。


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