003 背中が開いて、着やすいジャケット
■上着が着づらい
四十肩五十肩を経験されたことがあれば、上着の着づらさをわかっていただけるかもしれません。腕や肩が思うように上がらず、袖に手がとおらない…無理しようとすると痛みが走る…なんてことが続いたのではないでしょうか。
それと同じように、体に緊張がある(自分で意識していないのに力が入ってしまい、思い通りに動かせなくなる)と、市販の服では着づらいことがあります。
でも、ひと工夫すれば、着やすくなるのです。
■チャイナドレス風のデザイン
今回ご紹介するのは、チャイナドレス風の襟とボタンが印象的なジャケットです。上品な紫色とグレーのリバーシブル仕様になっていて、暖かいだけでなく、着こなしが広がります。日常着として、日々愛用されているそうです。
前丈を後ろ丈より短めにしています。車いすに座った姿勢でジャケットの裾がきれいにおさまるようにデザインされたものです。
■着やすい工夫
背中のまんなか(後中心)にはファスナーがつけられています。こうすると、首下から裾まで大きく開きます。
生地が広がれば、着るときには腕を通しやすくなりますし、脱ぐときにも腕が抜きやすくなります。
ひとつ工夫するだけで、随分着やすくなります。ご本人が着やすければ、介助も楽になりますね。
■既製品にも応用できます
今回ご紹介したジャケットのように、デザインから考えてオーダーしても良いと思いますし、市販のジャケットの後中心にファスナー開きを加えるリフォームをすれば、同様に着脱しやすいものになります。「これは着づらいな...」と諦めてしまった服があれば、リフォームしてみませんか。
■デザインシートはこちら
洋裁経験があれば、こちらを参考にして作ってみてください。
お友達やご家族に製作を依頼するときには、ご自身の希望を整理するためにご活用ください。
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