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【絵本感想】『 三びきのやぎのがらがらどん 』




「 恐ろしいトロルが潜む橋へ。山羊たちは無事たどり着ける? 」




👑ミリオンセラーの絵本👑

絵:マーシャ・ブラウン
訳:せた ていじ
出版社:福音館書店



《 読書感想 》

『三びきのやぎのがらがらどん』は、ノルウェーの昔話で、三匹のヤギたちが勇気と知恵を使ってトロルに立ち向かう物語です。

物語は、三匹のヤギたちが美味しい草がたくさん生えている草原へ行こうとするところから始まります。しかし、その草原に行くためには一本の橋を渡らなければなりません。橋の下には恐ろしいトロルが住んでいて、橋を渡ろうとするものを襲おうとしています。

最初に、いちばん小さなヤギが橋を渡ろうとすると、トロルが現れ「橋を渡るならお前を食べてしまうぞ!」と脅します。小さなヤギは「私なんか食べてもお腹の足しにならないよ。もっと大きなヤギが後から来るから、そのほうがいい」とトロルを説得し、トロルはそれに納得して小さなヤギを見逃します。

次に、中くらいのヤギが橋を渡り始めます。すると、再びトロルが現れ「橋を渡るなら、お前を食べてやる!」と叫びます。しかし、中くらいのヤギも「私よりももっと大きくて食べ応えのあるヤギがあとで来るよ」と言い、トロルはその言葉に従って見逃します。

最後に、いちばん大きなヤギが橋を渡ろうとすると、トロルが再び現れて「お前を食べてやるぞ!」と脅します。しかし、大きなヤギはトロルに力強く立ち向向かうのですが…

三匹のヤギたちは無事に草原にたどり着き、美味しい草をたくさん食べることができたのでしょうか?

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この物語では、大小さまざまなヤギたちが自分なりの方法でトロルに立ち向かう姿が描かれているのが印象的でした。それぞれが自分の特徴を活かして困難に挑戦しているのが、私たちの日常にも似ているなと感じました。

三匹のヤギは大きさや力が異なりますが、順番に橋を渡ろうとするところが面白く、無理に一人で解決しようとするのではなく、それぞれの強みや役割を活かして協力することが大切なんだと教えてくれます。


また、トロルが橋の下に潜んでいる設定が、恐怖や困難を象徴しているようにも思えました。小さなヤギが「私はまだ小さいから」と言う場面は、現実で「今の自分の力では無理だ」と感じる瞬間に似ています。そんなときに「まだできない」と感じても、いつかその時が来ると信じて少しずつ前進する姿勢が大切だと、この絵本から学びました。


この物語を通じて、「状況をよく見て、自分の個性や特技をうまくつかう」で困難を乗り越えられることを教えてもらいました。

何気ないお話の中に深い意味が隠されており、読み終えたあとに心に温かい何か不思議な余韻が残る絵本だと思いました。

以前から表紙の絵が気になっていたこの絵本、やっと読む機会に恵まれました。

最初、絵本の伝えたいことが分からなくて、何度も読み返して
「困難を克服する方法って一つじゃなくて、みんなそれぞれのやり方があるんだな」
と感じるようになりました。

最近では、危ないものを見せない・触れさせない風潮がありますよね。
でも、ちょっと危険なことも経験しないと、いざというときの対処力がつかないんじゃないかな…なんて、ふと思ったりしました。

皆さんはどのように感じられましたか?

ちなみに『となりのトトロ』に、この絵本が出てくるとか。本当かどうかはわかりませんが、ちょっと親しみが増しました。

『となりのトトロ』 © 1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



■ ネットでの感想




<かわいい動物が活躍する絵本の感想文>



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