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鉄緑会に通う必要があるか 最強の東大専門塾
こんにちは!STsです。
今回は、大学受験の頃のことを振り返ってみたいと思います。
鉄緑会って聞いたことありますか?
鉄緑会というのは、東大受験専門の塾で中学1年生から高校3年生を対象にした塾です。
中学受験の際に、よく中高一貫校にいれるといいとか話が上がりますが
鉄緑会は、"塾"なのに中高一貫なんです。笑
冷静に考えたら中高一貫の塾って意味不明なんですが結構な人数が中高一貫で通います。
高校や大学は履歴書にかけるし、いい大学に行くためのツールとしての"塾"なのに6年間も鉄緑会に通う必要があるのでしょうか?
子供の教育の参考に、また読み物としてお楽しみください😉
☆"東京大学受験指導専門塾"
鉄緑会のホームページの1行目に書いてあります。
鉄緑会は、中高6年一貫校の生徒を対象とした。東京大学受験指導専門塾です。
すごくないですか?
中学生になった段階から対象から外される人続出です。
でもそれでも最強の塾としての立ち位置を譲らず守り続けています。
そんな鉄緑会の魅力はなんなんでしょう。
☆私の経験
私自身、鉄緑会に中学1年生から通っていました。
高校3年生の受験まで6年間です。
中学受験が終わり、合格祝いを家族をしていた最中に父親から言われました。
勉強のこと何も言わないけど鉄緑会にだけは入ってくれと。
年長から"公文"に通い、小学4年生からSAPIX。5年生から家庭教師がついて中学受験。中学に入ったら一段落かと思っていたら青天の霹靂😳
もう塾通い!?
高校に入ってからじゃダメなの?と思いましたけど、
そこがこの塾の凄いところ。
中学受験が終わった直後の4月から限定で、鉄緑会が指定する中学校に行ってる人は“入塾テスト”を受けずに入ることができます。
それ以降に入る場合には“入塾テスト”が必須です。
他の予備校、駿台とかもテストありますけど、基本的にクラス分け目的です。
でも鉄緑会の“入塾テスト”は大体落ちます😅笑
(ここでも指定校が関係あって、指定校とそれ以外の学校で入塾テストの入りやすさが違うとも言われてます。)
要はブルーロック的にいう
“才能の原石ども”を集めるんですね。中学1年生から笑
なんとか指定校に入っていた私は一応中学1年生から入塾します。なにも知らぬまま。
☆鉄緑会の強み
それは圧倒的なブランディングですね。
東大生による未来の東大生のための東大に入るための塾です。
講師も東大の現役生と卒業生です。
教材も途中から東大の過去問祭りです笑
・カリキュラム
中学:数学Ⅲを除く、高校までの範囲すべての数学と英語
高校1,2 :ひたすら演習
物理、化学、生物、国語なども始まります。
高3:数学、英語: 東大の本番と同じ形式の問題セットの組み方で実践演習
数学と英語だけの期間は
週1回ずつ授業に来るだけです。曜日も自分が決めた曜日にクラスがあります。
選抜クラスは決まった曜日ですが、使うテキストは同じなので必須ではないです。
まず一般的に、中学で高校範囲まで終わらせる塾っていうところが異質かと思います。
これは中高一貫“塾”の強みですね🤣
でもここはあんまり無理と思ったことないですね。
完璧にやろうとすると無理な気がしますが、どうせそこから3年かけて完璧にするので🙄
ここが大事なポイントで、
中学受験をした子の多くは受験を経て「なかだるみ」の時期を経験します。
部活に入ったり、友達と少し遠くに行って親無しでも遊べるようになるんだから当然だと思いますけど。
私も例にもれず、部活やったりバンドやって塾の宿題はやらないし遅刻三昧でした😅
なのでこの時期は完璧やろうとせず、ヌルッと乗り越えるといいですね。
何より完璧にやろうとして、ツラくなってドロップアウトするともう一回入ろうと思っても“入塾テスト”が待っています😟
・環境
鉄緑会最大の強みは環境でしょう。
実際に全員が思っているかは微妙ですが、表面上は全員目標は東大です。
この環境にいれば、日本のトップの大学を目指す集団の中で自分がどの立ち位置にいるか分かります。
上から人数を数えればどこまでが大体受かるなっていうのも分かりますし、実際に倒さなくてはならないライバルが目の前にいるので分かりやすいです。
・テキスト
テキストも宝ですね。
個人的には高校2年生の数学の問題集と高校3年生の物理の前期のテキストがお気に入りです。
すごくバランスのとれたテキストになっていますし、正直この高校2年生の数学の問題集の解答を丸暗記するだけでも戦えます。
お金出してでも手に入れたほうがいいです笑
☆鉄緑会のデメリット
・金銭面
これはもう仕方ないですね。
優秀な先生、テキスト、手厚いサポートを6年です。他の塾行くより圧倒的に高いです。
・レベルが高すぎる
意味わからない天才たちがいます。
そこを気にしちゃう人には向かないかもしれないです。
他の塾に行って、一番優秀というポジションを確立していたほうが精神的に安定するかもしれないです。
私の知り合いに高校3年の秋まで部活でキャプテンをしていて、終わった瞬間から勉強頑張って東京大学理科Ⅲ類受かった人がいました。
6年間コツコツとか関係ない世界もあります。
・教師との相性
これはどこの塾でもあるとは思います。
かなりの人数の教師がいます。他の塾ほど名物教師という感じではないですが、どの先生も超絶頭がいいです。
私は物理の先生と相性がよく、この先生との出会いが無ければ今はないです笑
一度面白かったのが、「確率」の授業でクラス全体の成績が振るわず
数学の先生(理科Ⅲ類)が
「どうすれば確率ができるようになるかなんですけど、、、正直確率わからないと思ったことないんで、なんで皆がわからないのか分からないです。」
と申し訳無さそうに言っていました。笑
すごいいい先生なんですけどね🤣
・東大専門塾
銘打っている通り、東大専門塾なので他の大学への対策はほぼないです。笑
一応医学部対策だけは高校3年生の夏期講習と冬期講習のときだけあった気がします。
授業でやる演習の形式も東大の受験形式しかやらないです。
解答用紙もそれ用ですし、英語の問題の構成も東大そのものです。
ただ、これはデメリットかといわれるとそんなことはないです。
東大を受かるためのカリキュラムではなく、東大を余裕で受かるカリキュラムなので、この勉強だけで基本的に他の大学は余裕で受かります。
もちろん過去問演習で、その大学の特徴を掴んでおくことは問題の予測ができるので非常に有用ですが塾でやる必要はないです。
☆やっぱり鉄緑会に行こう
・本物の化け物たち
これは高校3年生の物理のラストの授業で言われたことです。
「君たちは本当に頭が良くて、上位のほんの一握りの存在だと思います。でもそれでも本物の化け物たちは、鉄緑会にはいる人たちではないです。
限られた参考書を自分で探し集めて、塾にも通わずに東大にひとりでに受かってくる化け物たちがいるんです。鉄緑会に通っている人達は、たくさんの良い教材を与えられて優秀になっていますが、こういう人たちには敵いません。
そういう本物の天才たちに会ってもショックを受けず頑張ってください。」
これは間違いないです。学校の授業で「1」を教えられたと思ったら、教科書しか持っていないのに気がついたら「100」の応用が効きます。そしてしばらくすると「10000」になってる感じです笑
鉄緑会は、「才能の原石ども」を集めて徹底的に詰め込んで最強集団を作り上げます。でもそれは与えられた課題をこなすマンになってしまうことが多いです。
それはもしかしたら社会に出たときに打ちのめされるかもしれないですね😶🌫️
これまで「才能の原石ども」と言ってきましたが、
むしろ平凡な我々のための「鉄緑会」なんだと思います。
平凡でも上位0.1%に成り上がる手段をくれるんです。
本物の天才には不要な場所なんだと思います。
最期の最期に、自分たちは天才なんだと思い上がりそうになっている我々の勘違いを正してくれたいい先生だなと思いました。笑
・個人的な恨み
これは完全に個人的な恨みです。笑
私は鉄緑会に6年間通っていましたが、高校からは1時間、自宅からも1時間のかなり遠いところから通っていました。
なので、自宅近くに自習室がほしかったんです。
なので、あえて化学の授業は鉄緑会で取らず(これは完全にミスでした)
近くの某有名予備校で化学の授業を取りました。
そこの予備校ではチューター制度があり、志望校を書くとチューターと面談があるという有難迷惑な制度があります。
目標は高く持つタイプなので🤣笑、
志望校に東大理科Ⅲ類と慶應義塾大学医学部だけ書いて提出しました。
学力的に全然無理という感じではなかったです。
でもそのチューターの方は、マジで?笑笑という反応でした。
まあその校舎から受かる人は毎年いるかいないかぐらいですし、失礼ですけどそのチューターの人のレベルでは考えたことがないぐらいであろうレベルですし、実際の難しさなど想像もできないでしょう。
上位の学校の難しさはそこに本気で取り組んだ人にしか分からないと思うんです。
それを経験したことのないバイト感覚のチューターに、アホじゃない?と感じで笑われたのは本当に腹が立ちましたね🤣
要するに何が言いたいかといいますと、鉄緑会では多くの先生がトップを目指してきて受験を経験していますし、東大理科Ⅲ類を目指す生徒の指導だってたくさんしてきているんです。
「理科三類を志望すること」だって、普通のことなんです。
こういう環境であれば自然と高みを目指せると思います。
人間、いる環境によっていかようにも変わります。
みんながそこそこの大学にいく風潮であれば、それが普通になり、それ以上を目指すのは異端。調子乗りすぎ。といった感じが出てきます。
そこそこの大学に受かるならそれ以上は勉強するより遊びにいこうぜ。となります。
よい環境の一つとして鉄緑会を提案させていただきます!笑
☆まとめ
今回は鉄緑会について書いていきました。
かなり特殊な塾で行ける人は限られているかとは思います。
私自身鉄緑会に来ている人の中では遠くから通っている部類で、私の中高で継続して行ってたのは私だけでした。
それでも行く価値があったと思う塾ですので、中学に入った際には検討してみてください。
※私が行っていたのは前のことなので変わっているところもあるかと思います。
また書いてほしいお題があったり仕事依頼あれば気軽にXにDM ください!
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