夢の島熱帯植物館は、楽園
お疲れ様です。
本日出社しようとしたら動悸と震えと心臓痛で「あ、無理」となりお休みすることに。午前中は家で横になりつつ仕事をしつつ、午後になってからはずっといってみたかった夢の島熱帯植物館へ行くことに。ちなみに昨日は小石川後楽園に行った。緑を欲してる。
かつての夢の島は、東京都内で発生するゴミの7割が運ばれ、ハエの大群が住宅地に押し寄せるなど、想像したくないほど酷い様子だったよう。
当然のことながら住民からの苦情が相次ぎ、ゴミを燃やして埋め立てて…と色々あって夢の島公園ができたらしい。
緑が多い場所、広い土地、物流拠点がある場所(夢の島とか平和島とか)が好きな私にとっては最強にツボだった。
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実際に夢の島公園に行くとわかるけど、普通に呼吸をするだけで緑の匂いで胸がいっぱいになるくらい、植物が多い。ゴミ廃棄場所になっていたのが全く想像がつかない。植物の強かさよ。親近感。
私が伺ったのは平日昼間、しかも雨の日だったので、お客さんはかなり少なかった。駅から少し歩くというのも一因かもしれない。
夢の島植物館の門をくぐると、一面のかぼちゃが出迎えてくれた。ハロウィンに向けてかな?
75kgのかぼちゃを持ち上げてみよう!というコーナーが建物内にあったのでぜひ試してほしい。必ず二人以上で持ち上げてください、という注意書きがあり、私は一人だったので挑戦できず。
かぼちゃやらスイレンやらでっかい木やら、温室に入る前から見所がありすぎてあっちをうろうろ、こっちをうろうろしていたら、植物の手入れをしていたお兄さんが声をかけてくれた。「こっちに月下美人あるんですよー、蕾ですけど」と。
月下美人って…あの滅多に咲かないやつ!植物に詳しくない私でも知ってるやつ!ワクワクしてついて行くと、奥の方にあった。絶対一人で見てたら気づかなかった。
あと数日で咲くそうだけど、この花は夜に咲いて朝には閉じてしまうそうなので、咲いたとしても開館時間中に見られるかは分からない。なんかサボテンっぽいなぁと思って家に帰ってから調べたら、月下美人ってサボテン科らしい。へぇぇ!でもたしかに砂漠に似合う気がする、うんうん。
今日はちゃんとしたカメラを持っていたので、お兄さんが「これもいいですよ!」と他にも映えそうな植物を案内してくれる。久しぶりに人の親切さに触れて泣きそうになった。
ハイビスカスもたくさん見せてくれた。「この辺全部ハイビスカスなんですけど、全部花びらの色も付き方も葉っぱの形も違うんですよ〜」と教えてくれた。同じでもみんな違うってなんか救われるね…。一瞬アンミカさんの「白って200色あんねん」が類義語として頭に浮かんだけど、それを口に出せるほどの元気はなかった。
お兄さんに、中にショップがあると聞いたので向かう。最近、旅行やお出かけをするたびにオリジナルキーボルダーを買っている。割と出不精なのだが、それでも着々と増えてきているキーボルダー。その他にも、ウツボカズラの巾着としおりを購入。ちなみに、帰り際にもう一度ショップに寄って多肉植物を購入。大満喫である。
ここまで30分くらい。気が済んだのでようやく温室に入る。植物園なので、もちろん温室が見所だ。この日は雨が降っていたこともあってかなり涼しかったのだが、温室内はじっとり汗をかくくらいの湿度・温度に保たれていた。温室はAドーム・Bドーム・Cドームに分かれているのだが、中は繋がっていて雨の日でも濡れることはない。以下、写真を何枚か載せる。
ここに載せた以外にも珍しい植物がたくさんあり、一つ一つ丁寧に見て回るとかなり時間がかかるんじゃないかと思う。そして何がすごいって入館料250円。や、安すぎません?スタッフさんもみんなとても親切で穏やかだった。
ものすんっっっごい大きい植物や、見たこともないような色や形の花、馴染みがあるはずなのに実はよく知らない木など、どこを見ても飽きない。こんな想像の範疇をこえる植物が世界のどこかに普通に生えてるわけじゃん?そんなの、ロマンがありすぎる。
人間はどこまで行っても自然には勝てない。でもそれでよくて、勝てないことに安心する。かつてゴミの島だった場所にスクスク育つ緑に終始圧倒されっぱなしだった。
ちなみに、元夫と「夢の島植物館行きたいね〜」と言いつつ結局行かずじまいだったけど、いま思えば大正解だった。関係悪化前に行っていたら、この植物館がどれだけ素敵でも元夫を思い出す場所にはあまり行きたくなくなってただろうし、関係悪化後に行ってたとしたらゴミとして埋め立てちゃうところだった★
植物に癒され、人の親切さに触れ、大充実の植物館だった。カラッカラだった心が少し潤った。人間に疲れた人、ぜひ行ってみてください。