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Photographing With, Vol. 11: フルフレームに挑戦 - EOS R で散歩
こんにちは!Stroll & Snaps のリッキーです。
日常の中で出逢った魅力を撮ってます。
今日は、庶民の財布に優しくないフルフレーム(=フルサイズ)の一眼カメラの中で、比較的「良き」価格になってきている Canon EOS R について感想を書いてみます。撮影勉強中のノービスなので高度なことは書けません。おてやわらかに。
フルフレーム機に挑戦することに
リッキーは、これまで Canon の EOS Kiss X8i という「旧機種」の部類に入る入門用 APS-C 機で撮影してきました。ベーシックな機材ながら、散歩しながら日常の光景を少しずつ切り取るにはちょうどいい感じで、楽しんでやってきました。
しかし。
魅惑のフル。
惹かれる。
その一方で、「フル不要」という心のささやきも。
かなり迷ったのですが、最終的に清水の舞台からジャンプ、フルフレーム機に挑戦することにしました。
フルフレームとは何ぞや?
カメラに組み込まれているイメージセンサーには大小いくつかのサイズがあるのですが、その中で 36.0mm x 24.0mm = 864mm² というサイズに「フルフレーム(Full-frame)」という呼称がついています。
広告や口コミを見ると「フルサイズ」の表記が一般的のようです(「フルフレーム・サイズ」が省略されたか??)。
一方、リッキーが使っている Kiss には、APS-C と呼ばれる 22.2mm x 14.8mm = 329mm² のサイズのイメージセンサーが組み込まれています(※)。
(※APS-C のサイズは、メーカーや機種により微妙に異なる。)
ということは、リッキーにとってフルフレーム機とは、「いままで使ってきたカメラに比べて 2.6 倍ほど大きいイメージセンサーが搭載されたカメラ」ということになります。
フルフレーム機の何がいいのか?
画質が良くなる。上で述べたように、フルフレーム機のイメージセンサーの面積は APS-C 機の 2 倍以上あります。ということは、イメージセンサーがそれだけ多くの光をキャッチできるということになります。光、すなわち、画を作るための情報が多い分、画質が良くなります。
Kiss で撮影していて残念なのは、少し薄暗い樹木の陰に潜んでいる鳥を撮ろうとすると、ノイズの多いザラつき画像になってしまうことです。
背景のボケ量が多くなる。例えば、APS-C 機に焦点距離 60mm のレンズをつけて 1m の距離からリンゴを撮影してみます。下の写真のようなイメージになります。
(写真は、APS-C 機で f/4.0 に設定して撮影。)
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48530969/picture_pc_9d48fe9136f01c401692ff954080af96.jpeg?width=1200)
ところが、このリンゴをフルフレーム機で同じ 1m の距離から同じ大きさに撮影しようと思うと、レンズの焦点距離を 100mm 近くにまでのばしてやる必要があります。レンズの焦点距離を長くするってことは、背景のボケ量が多くなる方向、ということになります。撮ってみると下の写真のようなイメージになります。
(写真は、フルフレーム機で f/4.0 に設定して撮影。)
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48531035/picture_pc_c0a1892a49f53c95e9cc9025c9d38e13.jpeg?width=1200)
上下 2 枚の写真を比較すると、フルフレーム機で撮影したときの方が背景がボケることがわかります。
フルフレーム機の弱点は?
お金がかかる。カメラボディにしても交換レンズにしても、Kiss と比較してお金がかかる方向になります。
リッキー的には、程度のいい中古品かアウトレット品に射程を定めて予算を絞ることにしました。レンズについては、手元にある EF レンズを最大限活用しようかと。やや古めながら十分使えます。タムキュー( TAMRON SP90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD )あたりもいい感じで使えそうです。
機材が大きく重い。センサーサイズが大きい&上級者向けの機能が組み込まれているなどの理由で機材全体が大きく重くなる方向になります。カメラ店の店頭でフルフレーム機に触ってみると、ずっしりと重みが伝わってきます。
リッキー的には、最近流行りの「フルサイズミラーレス」を選択して、少しでも軽量化を図ろうかと。
望遠が弱い。例えば、APS-C 機である Kiss に焦点距離 200mm の望遠レンズをつけると、フルフレーム機に焦点距離 320mm の望遠レンズをつけたのと同じような望遠効果が得られます。焦点距離 600mm の望遠レンズだと焦点距離 960mm の超望遠レンズをつけた感覚で撮影できます。遠くのものを大きく撮りたい時など、この APS-C 機の効果には大きなお得感があります。
これを裏から見ると、「APS-C 機からフルフレーム機に乗り換える」ということは、このお得感のある効果を捨てることを意味します。
EOS R 入手
有名カメラ店のウェブサイトに掲載されている中古品やメーカー運営サイトのセール情報をウオッチしていたのですが、今回、少しお値打ちなセール品(再調整品)を発見。フルフレーム機に挑戦する機会を得ました。
EOS R。憧れの EOS 5D Mark IV と同クラスの画質とのこと。販売初期のレビューには酷評したものが少なからずありますが、ファームウエアの改善が進み、カスタマイズに関する情報も数多く出て、高評価のレビューが増えているようです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48491813/picture_pc_3a46833d101071db83845941509f56ba.jpeg?width=1200)
持っているレンズが EF/EF-S マウントのため、EOS R に接続するには EF-EOS R マウントアダプターが必要です。ショップサイトやレビューを見るとどうも品薄感があってなかなか入手できなさそうな雰囲気(2021年3月現在)なのですが、ちゃんとしたカメラ店で発注してみたら、意外に速攻&通常価格でコントロールリング付純正アダプター( Control Ring Mount Adapter EF-EOS R )が調達できました。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48491850/picture_pc_65e1b8143e3bd2fbf8a00a1c4c293a11.jpeg?width=1200)
ミラーレス機はバッテリーの消耗が早いため、一日持ち歩くには予備バッテリー( LP-E6N など)が必要になります。けっこう高価なのですが、Amazonのサイトをよく見ると、カメラの修理で定評のある業者さんから比較的リーズナブルな価格で純正バッテリーの未使用品が出されていたりします。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48491879/picture_pc_5582c39c85257df9f0bca06979fcd941.jpeg?width=1200)
ファームウエアのバージョンは、最新の Version 1.8.0(2021年3月現在)になっていました。アップデート不要。手間が省けていい感じです。
想定外だったのは USB ケーブルです。同梱品は USB Type-C to Type-C のみで、他の Type 向けのアダプターは入っていません。使用する PC の USB ポートの Type によっては、別途ケーブルかアダプターを準備する必要があります。
市販の Anker PowerLine II USB-C & USB-A 3.1(Gen2) で Type-A につないでみました。市販品でふつうにつながります。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48491899/picture_pc_5fcf56bde5059d949b3eb2e8071158c7.jpeg?width=1200)
試撮影
散歩がてら試撮影しました。初期不良はなさそうです。リッキーにはすてきすぎるカメラです。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48492524/picture_pc_1e098178e2f9d2cbde11ba11bc834433.jpeg?width=1200)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48492595/picture_pc_3d24746e906a36f07aaa3a1528d3cf01.jpeg?width=1200)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48492680/picture_pc_8dee12bae906e64569207c611ade38a8.jpeg?width=1200)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48492908/picture_pc_58fa717fed3ef7f3eb00bba77187cb4a.jpeg?width=1200)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48492948/picture_pc_34474ef4835dfedded8ccbafeeab6985.jpeg?width=1200)
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48493000/picture_pc_269b5de9c976cd1b0cbe9efb70602dae.jpeg?width=1200)
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48493062/picture_pc_1bb1e4fb8806570aaa0bf47f99aa31e1.jpeg?width=1200)
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48493122/picture_pc_ec582542b312fa43c251008d45bf6df3.jpeg?width=1200)
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