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「あなたにとって音楽とは何ですか?」

[ photo by Breakingpic ]

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1月からズルズルと体調を崩し、"音楽を聴く"という行為をセーブせざるを得なかった日々にやっと音楽が戻ってきた。

まるまる2週間以上音楽を聴かなかった時間は何年?十何年?ぶりだろうというぐらい。

音楽との再会の瞬間、イヤホンを抱きしめたくなるような愛しさが込み上げた。

いったい、いつから音楽は自分にとってこんなに重要な存在になってしまっていたんだろう。

ふと思う。

楽器を弾かない自分にとって、

"音楽"って何なんだろう?

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「あなたにとって音楽とは何ですか?」

私はこの質問をインタビューの中でよく聞く。

大袈裟にいえば、インタビューにおける必殺技というか切り札的な感じというか、お鍋における雑炊のような最後のシメといった感じだ。

この質問ともう一つ定番にしている質問を、話の流れや場の雰囲気や集まった人達の顔触れを見ながら、どちらを出すかその場で決める。

定番の質問なんだが、解答する人によって捉え方や個性があって面白い。

ちなみに、音楽を色んな形で支える人達にメールインタビューする『Music Lovers File』シリーズでは、ほぼ毎回答えてもらっている。

対面インタビューでも、この質問をするときの雰囲気がとても好きだったりする。

出てくる答えはもちろんなんだけれど、その雰囲気からすでにそれぞれ違って面白い。

何だか"Confession"のような、私はキリスト教徒ではないのでよく分からないが、教会で牧師さんと話すってこんな感じなのかもしれないなと思った瞬間もあったし、大事な秘密を教えるよ、みたいなワクワクする感じもあったりして。

秘密基地に隠してある宝物を見せ合うような感覚があって、大切なものちょっとだけ見せてあげる!みたいな雰囲気がとても好きなのだ。

音楽を本当に好きな人達のインタビューを読んでいると、音楽を宝物のように話をする瞬間が掛け値なしに素晴らしくて、インタビューもいいよ!知らない音楽のきっかけに色んなインタビュー皆も読んでみて!とすごく思う。

どこからが音楽好きでどこからが違うのかなんて境界線を気にしはじめたら純粋に音楽楽しめないし、自分の入口も他愛もないことから始まったはずだから、どっからでもいいから入ってきてほしいよ、って私は思うよ。

そこから繋がる道があると思う。

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じゃあ、私にとっては何だろう?

しんどいときに励ましてくれたりもするし、イガイガの心を穏やかにもしてくれる。

楽しい気分にだってしてくれるし、どうしようもないほど欠けた部分を埋めてくれる気もする。

そして、ずっと探してる何かを見つけられるような、どこかへ連れてってくれるような気さえするんだ。音楽が。

いやいや万能すぎるだろ。

って笑われてしまいそうでしょ?

でもほら、好きなものって特別だから。

誰にでもある、大事なものだから。

探してみれば色んな音楽が世の中にはあるし、新しいものは日々生まれてるし、何かは見つかる気はするよ?

答えのない人も、探してる人も、今すでにすごく好きな人も。

ねぇ。

What is music to you?

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