【リアルな授業、一級建築士・深田さんプロデュースのアフリカ漂う空間で】元朝日新聞記者と読み解く最新英語ニュース Up-to-date English News
【写真】東京・目黒のトンカラスキームにて(撮影・飯竹恒一)
東京の目黒通りから少し入った庶民的な通り沿い。おしゃれなパン屋さん「ル・ビリーヌ」の隣に、一風変わった建物があります。コンパクトな住居のようで、特に通りに面した空間は何やら意味深です。事務所というにはカラフルで、どこかエスニック。実はここ、一級建築士の深田裕也さん(42)が自ら手がけたご自宅で、1階仕事場をさまざまなイベントができるオープンスペースとして位置づけているのです。
名づけて「トンカラスキーム」(Tonkara Scheme)。トンカラは、アフリカ・コンゴ民主共和国の現地語で「段ボール」を意味し、深田さんがJICA(国際協力機構)の駐在員だった時に出会った現地の音楽グループに由来するとのことです。車いすのミュージシャンたちが、路上で寝泊まりするのに段ボールを敷き、やがてマットレスを手に入れて少しずつ希望をつなぐ様子を歌い上げるのだといいます。「チープなようで、段ボールの構造はしっかりしています。簡単な素材でありながら、実は人を勇気づけられるのです。子供の隠れ家やベッド替わりにもなります」と深田さんは話します。
一家で一昨年夏に移り住んだ通りは、人気の和菓子店や昔ながらのスーパー、日本酒をじっくり味わえる飲食店などが並んでいますが、もう少し活気がほしいのも事実です。トンカラスキームを、気軽に立ち寄ってもらえる地元のふれあいの場に育てたいというのが、深田さんの願いです。アフリカから仕入れた雑貨がスペースを彩り、訪れる人の目を引きます。照明器具の一つは、新聞紙のリサイクルでランプシェードの部分を作っていて、エスワティニ(旧 スワジランド)から届いたとのことです。
妻のちひろさんは、アンスティチュ・フランセ横浜 (旧・横浜日仏学院)で教えた経験のあるフランス語講師で、いまは就学前の小さなお子様2人の面倒をみながら、このスペースでレッスンを担当されています。そこに粘土教室が加わり、さらに新講座としてラインナップに名を連ねるのが、今回の「元朝日新聞記者と読み解く 最新英語ニュース」です。私自身、もともとリアルなスクールで教え、コロナ禍の中でオンライン講座にシフトした経緯がありますが、「再びリアルで」という思いを、私の実家の近所にあるトンカラスキームとの出会いが、後押ししてくれました。(主宰講師・飯竹恒一)
トンカラスキーム
https://tonkara-scheme.com/
ル・ビリーヌ(隣のパン屋さん)
https://www.instagram.com/lebleetleau/
通りの語学カフェ Streetside Gogaku Cafe
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