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ネガティブケイパビリティの必要性

親からの『呪い』を『祝い』に変えて、あなただけのマンダラ創りをサポートしているハカセです(^^)
今回はネガティブケイパビリティがどれほど大切かについて、あなたと共有したいなと想います(^^)

私はネガティブケイパビリティはカウンセリング・セラピー領域はもちろんのこと、日常生活においても非常に大切な能力だと確信しています。
それは、この能力を持っている事で、ココロの丈夫さと柔軟さを持つことができ、人との関係やこの先のあなたの人生がさらに豊かになるからです。

どうしてそうなるのかを、これから詳しくお伝えしていきますね。

ネガティブケイパビリティとは詩人ジョン・キーツが記述し、その後精神分析のウィルフレッド・ビオンが使った用語です。
的確な日本語訳がないのですが、不確実性に耐える力わからなさに耐える力答えの出ない事態に耐える力が1番近いかと想います。

人の脳は空白を埋めようとします。
例えば
1 2 ○ 4 5
あ い う ○ お
とあった時、あなたは勝手に丸の中に当てはまりそうな、数字や文字をいれたのではないでしょうか?
ここでのポイントは、私が『○を埋めてください』と言わなくても、勝手に埋めてしまうところにあります。
脳はこのような「空白を空白のままにしておく」という事に負担を感じてしまいます。

では、日常生活にこの事を当てはめるとどうなるでしょう?
人はわからなさや空白を嫌います。
つまり、起こった出来事に納得できる理由付けをしたくなります。
いえ、むしろ理由付けをしないことはできないようになっています。

何か物事が起こった時、人は原因を知りたがります。
いわゆる因果や原因結果の考えですね。
何か物事が起こることには、その原因となる物事が必ずあるはずだと考えます。

しかも、ここでのポイントは、本人の中で筋が通るような物語として理由付けをしてしまう事です。
周りの人からしたら筋が通ってない物語でも、本人の中で一貫性がとれてしまうと、その物語は真実になってしまいます。
例えば
「挨拶をされなかったから、私は嫌われている。」
「私のことを大切に想っているならこんなことはしないはず、するという事が私の事が嫌いなんだ。」
「目を合わせないという事は、私に対して怒っているんだ。」
というようなものです。

これが悪いと言ってるのではありません。
人の脳は理由付けをしないようにはできていません。
ですがそれは、脳が空白を埋める時に、手っ取り早く、それらしいもので空白を埋めるためのこじつけかもしれません。

ここで、その手っ取り早い答えや、それらしいこじつけにハマらないために必要なモノが、ネガティブケイパビリティなのです。
これは、理由付けをする時に「それってホンマでっか?」とブレーキの役割をします。

「こういうことが起こって、このように理由付けしたけど、それって本当なのかな?他の可能性はないのかな?」と考えるためには、空白を埋める衝動に抵抗しなければなりません。
すぐに答えを出そうとする脳の仕組みに、抵抗しなければなりません。
これは脳にとっては負担となる作業です。
ですから、ネガティブケイパビリティを使うということは、自分のいつもの癖やパターンに逆らう、人としての本能にも似た衝動と向き合うという事です。
※ちなみにネガティブケイパビリティを発達させる1つの方法として、マインドフルネスがあります。

空白を埋める作業を行うと、納得することはできるでしょう。
いつもの癖やパターンの理由付けはあなたを(正確にはあなたの脳を)安心させてくれるでしょう。
ですが、そのことが幸せや豊かさに繋がっているとは限りません。
それは、あなたにとってなじみのエネルギーを使わない脳の戦略だからです。

そして、ネガティブケイパビリティを使うことは1人では難しいですし、苦しくなります。
なぜなら、あなたにとって理屈の通る理由付けを疑う事ができないですし、モヤモヤをモヤモヤのまま抱えておくことが困難だからです。

ですので、それを共同作業として誰かとするのです。
1人で頑張らずに、誰かに頼ったり甘えたりしてもいいんです。
もし、誰にも頼れない、甘えられないのなら、私を頼ったり甘えたりしてもいいですからね。


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