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【グッドプラン・フロム・イメージスペース】

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あらゆるアートやフィクションは人に影響を与えると思います。 つまり人の心が清く安らかになる様なフィクションがあれば、良い世の中になると言えます。 どんなに下手で稚拙であろうと気に…
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2020年3月の記事一覧

新しいシリーズ企画:フィクションの活用について 前編 (No.0033)

 「AKIRA」「BTTF」「シンプソンズ」「ターミネーター2」「トゥモローランド」

 フィクションが未来の現実を「予言」してしまう事があり、以前からネットで話題です。

これらの出来事は驚きをもって扱われてきましたが、実のところはなんてことなくて「予言」では無く「予告」だった訳です。

タネはだいぶ前から明かされており白々しくて正直こんな事で驚く人も現代では殆どいないと思います。

しかし、か

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新しいシリーズ企画:フィクションの活用について 後編 (No.0034)

前編のつづき

しかし、このフィクションの力を良い方向に使うことだって出来るのです。

人々の想像の世界を清らかで豊かな場所にし、想像の力も今の何百倍、何万倍にも強くする、そんな使い方だって出来るはずです。

ですがフィクションに限らず、何かものを作ろうとしたり表現しようとする時、つまり個性や才能を伸ばそうとすると必ず「邪魔」が入ります。

この「邪魔」は表に出した時はもちろんですが、実はその前の

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新シリーズ【グッドプラン・フロム・イメージスペース】の企画説明(No.0035)

(注:事前に挙げた『新しいシリーズ企画:フィクションの活用について 前後編』の合体版ですので内容は同一になります。)

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】

 「AKIRA」「BTTF」「シンプソンズ」「ターミネーター2」「トゥモローランド」

 フィクションが未来の現実を「予言」してしまう事があり、以前からネットで話題です。

これらの出来事は驚きをもって扱われてきましたが、実のところは

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【グッドプラン・フロム・イメージスペース】 Episode.1 「ジョーカー スマイル」Part.1 (No.0036)

 以前に書きましたとおり(【想像の番人】シリーズ part.2「『映画 ジョーカー』と生け贄の形」(No.0016))、近年最大の悪役はジョーカーです。
キャラ自体は古いですが、悪い形で命を吹きこまれ毎年ハロウィンになると世界中に新たに誕生し悪事を行い、スピンオフや関連作品が未だに尾を引いて世に出され続けています。

当然ですが、元をたどれば「ダークナイト」があり誰も主人公に興味はなくジョーカーし

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【グッドプラン・フロム・イメージスペース】 Episode.1  「ジョーカー スマイル」 Last Part (No.0038)

チケットはすぐに完売しました。
たった一夜のイベントですが、彼には夢だったのです。

「ああ良かったああ良かった。」

満員の会場のソデでジョーカーさんは泣いてました。
色々あったのに、今は胸に喜びしかありませんでした。

生演奏が鳴り出すと、彼はいつもの素晴らしい笑顔で登場しました。

拍手喝采で観客はすでに満面の笑顔でした。

その溢れる愛が場内を包みます。
ジョーカーさんは両の手を広げ、皆の

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【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.2「シャケは成長の為に」(No.0041)

 言葉を人に話すとき、伝える内容を考えて話す場合とただのノリやテンションで話してしまうときがあるかと思います。

前者は言語ですが後者は「鳴き声」だと思います。

音楽のようなものでしょうか。

 彼らは夕飯が終わりました。

男は明日炊く麦飯を取りに食料庫へ行きました。

女は食器をかたし洗い始めます。

子供が女の後ろに付いてきて背中に向けて話しました。

「シャケの皮をもう一枚ください」

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【グッドプラン・フロム・イメージスペース】 Episode.3  「大喜利の罪」(No.0042)

 茶化したい気持ちはよくわかるのですが、それは自分たちを低い次元に落とすことになると感じます。

 二人の学生が通学の為に歩いていました。
朝ごはんの代わりなのかお菓子を食べながら歩いていました。

「ヨシオは連日流される報道をどう考えてますか?」

ヨシオと呼ばれた学生はチョコをかじってましたが答えました。

「酷いと考えてます。ジョークとしか受け取れません。マモルはどうですか?」
「まさにそこ

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【グッドプラン・フロム・イメージスペース】 Episode.4 「瓦礫でひとり」(No.0043)

 明け方、奇襲に出た我が分隊は作戦が裏目に出て、敵部隊と完全に正面から闘う羽目になった。

私は1人崩れた瓦礫に身を隠しながら敵の激しい攻撃に抗戦しつつ部隊と合流を考えていた。

しかし私の存在に気づいた敵兵は簡単に逃がしてはくれず、瓦礫目掛けて撃ちまくってくる。

ふと、弾幕が止んだ。

私は移動を始めようと腰を上げたとき、目の前にゴトン、と何かが転がって来た。

手榴弾だった。

私はその手榴

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