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豪華絢爛の極み 八戸三社大祭(青森県八戸市)

豪華絢爛、絢爛豪華、どっちが正しいのだろうかとふと疑問に思って検索した。
どちらもOKというのが正解で、一般的には豪華絢爛の方が多く使われている。
では世の中に豪華絢爛なものはどのようなものがあるかとさらに検索してみたら、上位にできてきたのが「八戸三社大祭」という青森県八戸市の夏のお祭りだった。だとしたら、一度は見ておくべきだと思って行ってみたのが2023年8月のこと。

東北のリオのカーニバル

豪華絢爛の検索で上位にでるだけあって、実際に見る八戸三社大祭はあまりにもゴージャスで、まるで東北のリオのカーニバルのよう。しかも奇妙奇天烈なところがあって、なんだか世間一般の普通の祭りと違うのだ。情緖とか趣みたいなものはなくて、そのすがすがしいまでの突き抜け方が大いに私のハートを捉えた。

年が明けて2024年1月。
岩手に嫁に行った妹が父の3回忌法要で上京してきたときに、夏に八戸三社大祭に行ったことを話した。すると、驚いたことに妹の第一声は
「八戸にそんなお祭りがあるの?」であった。
「有名じゃないの?」と聞く私に
「東北で有名な夏祭りはなんといっても青森ねぶた祭り、秋田の秋田竿燈まつり、仙台の七夕よ。岩手の盛岡のさんさ踊りも人気ね。ねぶた祭りは勇壮だし、秋田竿燈まつも風情があるのよ。せっかく東北の夏祭りに行くなら、そっちに行けばよかったのに」と言う。
東北在住でも八戸三社大祭を知らないとしたら、それ以外の地域では言わずもがなだ。それはあまりにもったいない。この祭りのすごさを一人でも多くの人に伝えたいと思ったので、東北には縁もゆかりもない私ではあるが八戸三社大祭についてぜひ紹介したい。

八戸三社大祭は毎年7月31日から8月4日までの期間に開催される。
豪華絢爛な山車の競演が見もので、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
一番の見どころは、神話や歌舞伎等を題材に各山車組が制作した27台の山車の運行。
広がったときの高さは10m、幅8mにもなる。山車のベースはクレーン付きの4トントラック。
多くは前部と中央部が横に展開し、後部がせり上がるなどの仕掛けが施されている。
そもそもは、江戸時代、凶作に悩む八戸の有力者たちが、法霊大明神(現在のおがみ神社)に天候の回復と豊作を祈願したところ、無事に秋の収穫を迎えることができた。その御礼として、八戸藩の許可のもと、武士や町人から寄進を募って神輿を建造し、長者山三社堂(現在の新羅神社)に渡御したことが始まりと言われている。 やがて八戸藩の有力な商人が買い入れた人形を載せて担いだ「屋台」や「虎舞」など、町民で編成した行列が参加するようになり大規模祭礼として発展していった。
夜は山車が夜空に浮かび上がり昼とはまた違った雰囲気に。
道路幅や電線の関係で折り畳んだ状態で運行。
定だめられた場所でのみ左右が広がり、高さが上がって全開となる。
舞台の下となるトラックの横もこの凝り様。
左右と高さを折り畳んで走行しているところを上から撮影。
折り畳んで走行している状態。
山車が全開して見やすいのはメインストリートの有料席なのだが、山車が閉じた状態で走行する裏道も地元のツウな人たちでごった返していた。どうやら山車との距離が近いのがポイントのようだ。

祭りの後は飲み屋横丁へ

八戸の中心地には街の規模の割に呑み屋が多い。昭和レトロな風情が漂う横丁が8つもある。これだけ呑み屋があってやっていけるのだろうかと不思議になるのだが、おそらくやっていけるくらいみんな呑ん兵衛なのだろう。祭りの後は仲間同士で大いに盛り上がっていた。

三日町と六日町をつなぐような造りのため「みろく(三・六)」横丁と呼ばれている屋台ストリート。
細い横丁に連なる26軒の小さな屋台が連なっている。
観光客や一見さんも入りやすい「みろく横丁」。

八戸市美術館でデザイン画を展示

八戸三社大祭の時期に合わせて、八戸市美術館で山車のデザイン画が展示されていた。手がけているのは、普段は会社勤めをしているサラリーマンや公務員、商店主だという。説明書きを読むと、小さな頃から山車のデザインをするのに憧れて、山車作りの手伝いをすることからはじめたということであった。ウレタンを削って立体物を作ったり、布を裁縫をして衣装を作るのもすべて町の人たちの手作り。仕事が終わったあとに集まって、一年かけてコツコツtと作り上げていく。山車には山車組といわれる町内会の人たちの誇りと魂と汗と涙がこもっている。

ここからは観光情報サイトからダウンロードした画像

こうしてみるとやはりプロが撮った画像は迫力が違う。どこが違うのかといえば一番はアングルだろう。どこで撮影すればベストショットが撮れるのかわかっていらっしゃる。何度も撮影されてきた経験値の賜物だ。これからの画像を眺めていたら、どう撮影すればいいのかの一端がつかめたような気がしして、またぜひ行きたい、行かねばならぬと心に決めた。

八戸三社大祭青森県観光情報サイトより
東北の観光情報サイトより
八戸三社大祭青森県観光情報サイトより

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studio-Rie(スタジオ・リエ)
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