生きてる間にもう二度と無いと思ったら翌年も起きた件〜再編集投稿
間違いなく一生忘れない、2004年の夏。
この年の夏の高校野球、奇跡が起きました。
南北海道代表、駒大苫小牧が北海道勢初の優勝を果たしました。
この前年、駒大苫小牧は代表として出場し、一時は大量リードを奪いながら、雨天コールドゲームで中止、再試合で敗れるという悲劇を味わっていました。
書き忘れてましたが、僕は生まれこそ違いますが北海道育ちなので、基本的に北海道代表の試合が常に気になる、という前提をお伝えしておきます。
2004年
日大三高や横浜高校をなぎ倒し(当時の横浜のエースは西武〜ロッテ〜現楽天エースの涌井)、決勝では春夏連覇まであと1勝とした済美高校を破って真紅の大優勝旗を北海道まで持ち帰りました。しかもその当時のチーム最高打率の来会記録を作るオマケ付き。
決勝のスコアは13−10、壮絶な打撃戦でした。
北海道代表と言えば弱小、初戦で引き当てたら(対戦相手が)ガッツポーズは恒例でした、この年の対戦相手は皆「負けるとは思わなかった」という感想を抱いていました(ドキュメンタリー番組で日大三高の主将が思わず口にしていた 笑)。
そんな北海道代表が優勝するんだもん、感動しない訳がなかった。
自分の母校でもないのに、校歌歌えるようになるのは、高校野球ファンあるあるでしょうかね。
更にキャプテンがすっごいイケメンで、かつ受け答えが良い意味で高校生らしくなかったのもあり、これは優勝校のキャプテンですわ、と納得したことを覚えています。今でも、駒苫のイケメンキャプテンとして高校野球ファンの語り草になっています。
そう、この時思ったのは、
「こんなことは、生きてる間にもう二度と見ることは無いんだろうなぁ」
でした。そりゃそうだ、自分も含めて、道民みんなが2004年は「奇跡」だと思っていたんじゃないかな。
2005年
この年の夏、私はこう思っていましたよ、毎試合。
「いや、もう流石に負けるでしょ」
しかしながら、9回で6点ビハインドの試合をひっくり返して青森山田に勝利した辺りから、「おや?これは??」と思っていました。
そして準決勝、大阪桐蔭高校との対戦。この年の最強校との呼び声高く、後にドラフト1位で2人もプロ入りするスターを揃えた高校との対戦が
「事実上の決勝戦」
なんて言われてしまったわけです。
感無量でした。繰り返しになりますが、北海道代表と当たった高校は戦う前から2回戦のことを考える程度には相手にならないと考えられてきたハズなのに、「事実上の決勝戦」なんて言われる時代が来るとは。
そして、ココからは高校野球ファンなら御存知のとおり、夏2連覇を駒大苫小牧は果たすことになります。その翌年はハンカチ王子との激闘の末敗れるものの、決勝まで進み3連覇に王手をかけるほどの強さ。マウンドに立っていたエースは、ニューヨークのヤンキースタジアムのマウンドに君臨し、今年日本に凱旋していますね。
生きている間にもう二度と見ることは無いんだろうな、と思っていた風景が2年連続で観れだだけでも夢のようだったのに、あわや3年連続とは。
メンバーが進級して毎年スカッドが変わっていく高校スポーツにおいて、連覇は信じられない偉業だと思います。これをあわや三連覇というところに持って行った当時の香田監督が高校野球史上でも傑出した監督であったのは言うまでもありません。
今でも鮮明に覚えている17年前の夏のお話でした。
でも、何でそんなに覚えているんだろう?ただ北海道勢が優勝したから、だけではないと思っています。
この年に自分は北海道を離れて就職し、某省庁に入って1年生として荒波に揉まれ社会の洗礼を受けていた時で、彼らの活躍にどれだけパワーを貰ったか計り知れません。
スポーツには人を元気にする力があって、生であれTVを通してであれ、見た人の心を燃やしてくれる(煉獄さんのように?)力があるものと僕は考えています。
小話1
真偽の程は定かではありませんが、田中マー君が中3の時、練習試合のため関西地方に来ていた駒大苫小牧を見ていたところ、当時のキャプテンであり2004年の優勝キャプテンである佐々木キャプテンが「俺達と一緒に野球やろう!」と声をかけたのが駒大苫小牧への入学のきっかけだった、とか。やっぱあんな人間の出来たイケメンに誘われたら誰だって親元離れて進学しますわ。そして今では監督に。
小話2
2004年の初優勝時、越境入学者は0で、全員北海道出身のメンバーで優勝を飾りました。翌年は記憶が正しければマー君とあと1名だけ関西出身、だったはずです。最近、議論になりがちな越境入学者の力での優勝ではありませんでした。
小話3
自分の勘違いかもしれませんが、今も優勝するとマウンドに集まって人差し指を掲げるポーズをみんながやります。このジェスチャーは駒大苫小牧の初優勝が最初です。俺たちが一番だ!という意味ではなく、「心を一つに」という意味だったんですが、今では一番獲ったど、のジェスチャーになってますね。ある意味、駒大苫小牧が歴史を作ったのでしょうか。
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