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相場英雄『Exit』を読んで

こんばんは。ちょっと読書感想の間隔あいてますねw
今回は、「震える牛」を読んでから大好きになった相場さんの作品です。
そして、今回の作品は、「不発弾」を読んでからがオススメです。

感想

読み始めてちょっとしてから、相場さんの以前の作品、「不発弾」で登場したフィクサー、古賀も登場。
日銀政策決定会議、そして週刊誌の特ダネを追いかける記者との物語。
描かれている世界が、その後現実にはウクライナ戦争もあり、より不透明さを増している現実。戦争の終わりはいつなのか、そしてどういう形で決着がつくのか。また、日本の異次元金融緩和の終止符はどうやって迎えるのか、新しい日銀総裁はどういった船出を迎えるのか、など、金融政策は今後目が離せない状況。
そんな中、この小説を今読んでおいてよかった、というのが正直な感想。

新人記者が経済を一から学んでいきながら、記者として成長していく。その中で出会った古賀という、一見普通に見えるが、ただものではない人物とのからみ。

エンターテイメントとしても、そして日本の経済を考える上でのエクジット、つまり異次元金融緩和という金利のない状態からの転換はどういう形で進められていくのか、を想像しながら、楽しめました。
経済に興味がない人にも、読んで欲しい作品です。
また、「Exit」を読んだ後に、相場さんの「不発弾」を読んでみても楽しめると思います。

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