『コード▪ブレーカー』を読んで
こんばんは。年明けから、色んな本に手を出して乱読気味ですw
今年は、今まで読んでいなかったジャンルの本も読んで、読書の幅を広げていく予定です。
と言う訳で今回は今までとちょっと違う分野の本。
読んだきっかけ
サブタイトルの、「生命科学革命と人類の未来」に惹かれて。
中をチラ見した際に、クリスパー、ゲノム編集と出てきたので、上下二冊の本でしたが、すぐに読み始めましたw
内容
遺伝子 ゲノム編集ができるクリスパーについて、その研究の過程と、研究の進め方、などに迫った本。
上巻は主に発見までの研究について。
下巻はクリスパーを使った病気の治療、クリスパーが与えた人類への問題提起。
生物兵器。クリスパーベイビー、クリスパーについての倫理。コロナウィルスへのクリスパー技術の貢献について。
感想
上巻は主にクリスパーについての研究、そして、クリスパーでゲノム編集ができるようになるまで、そして特許競争について、ワクワク、どきどき、はらはらしながら楽しく読めました。そして、研究はどういう風に進んでいくのか、を垣間見ることができてよかった。
そして、色々考えさせられた下巻。
病気の治療、遺伝子操作によって病気がなおる可能性が出てきたのはとても朗報だが、どこまでゲノム治療が許されるのか。
生物兵器として今後利用される可能性や、ゲノム操作によって人間を設計する(青い目、高い身長、かわいい顔、性格などなど)、そんなことができるようになる未来を考えると、かなりぞっとしてきました。
クリスパーでゲノム操作をした赤ちゃんが産まれてきたこと。
本の中で、世界中の科学者が、ゲノム操作をして赤ちゃんが産まれることを現状では倫理的に許されておらず、その分野へのさらなる前進を倫理的に抑止している現状となっているが、すぐ近い将来、さらに議論を深めなければならない分野になっていくのだろう。
これから、生命科学がどのようになっていくのか、心配する部分もある反面、人間はこの問題にどう向き合っていくのか、とても興味深い。
とても興味深く読めた本で、読んでよかった本でした。