『Web3とDAO』を読んで
こんばんは。
内容
Web1、Web2、Web3の違い。そしてDAOについての内容。
今までのWebの歴史を振り返りつつ、DAOのこれからの可能性についても触れています。
Web1、2とは
コンピューターが普及し低価格化でさらに普及し、インターネット接続がWindowsによって手軽になる。
ただネット接続はまだ高額で、通信速度も遅かった。
PC、スマホの性能アップ、通信高速化で情報は格段に増えた。
欠点
増えた情報を企業それぞれが抱えて、かなりのデータ量となっている。
Wb3
ブロックチェーンの登場により企業その他組織が行っていたデータ処理をインターネット上でできるようになった。
WEB3における7つのバズワード
①NFT
デジタルデータ、画像など簡単にコピー可能だが、ブロックチェーンによって、デジタル上でも価値を保存できるようになり、唯一の保有者として保存できるようになった。
NFTでできること
・デジタルデータにIDが付与されていて、同じNFTでも001番、002番などのナンバリングができる
・所有者の照明ができる
・デジタルでも供給量の制限が可能
・NFTの追跡が可能で、2次販売も容易
・2次流通、3次流通で利益の一部がNFT発行者へと自動で還元される仕組み
・NTを利用した限定コンテンツや限定コミュニティへの招待
②メタバース
メタバースには2種類ある
1⃣VR業界のメタバース
仮想空間の実現。
ヘッドマウントディスプレイなど各種技術が発展している
2⃣ブロックチェーンのメタバース
ブロックチェーンが採用されているメタバース。ログインにはウォレットが必要不可欠。
ユーザー体験のベースにウォレットがあり、あらゆる価値がウォレットをとうして交換される。プロジェクト内通貨としてトークンが利用され、プロジェクトのコンテンツ自体もNFTとしてデジタル上に価値が保存される。
WEB3文脈のメタバースは、ブロックチェーン由来のもののこと。
1⃣のVR業界メタバースはプラットフォームにしかなりえないが、2⃣はプラットフォームを超えた存在になり、実世界に近い公共財的な存在となりえる。
③DeFi
分散型金融ともいわれる。パブリックブロックチェーン上に構築される金融サービス。中央管理者である金融機関が不要。
④GameFi (ゲーミファイ)
GameFiはブロックゲームがプロダクトマーケットイン(プロダクトがマーケットに受け入れられたこと)した流れ。
のDeFiにおける運用方法の1つとして「イールドファーミング」
イールドファーミングとは
クリプトを預けて流動性を提供して利益を得る行為。
GameFiもある種のイールドファーミングと同様の行為。
価値の維持が難しいがGameFiだと価値の維持ができる。
ソーシャルゲーム先進国の日本とは相性がいい。
ソーシャルゲームは運営企業が儲かる構造だが、ブロックチェーンゲームはゲーム参加者全員が儲かる仕組み。
⑤ソーシャルトークン
個人やコミュニティが持つトークン。コミュニティの参加権として用いられる。大きく分けて2種類ある。
・パーソナルトークン
個人そのものをトークン化させて、本人を中心としたコミュニティを形成
・ソーシャルトークン
特定の目的のために新設されたコミュニティの参加権をトークンで表示するもの
⑥DeSci(ディーサイ)
分散型サイエンス。クリプトの技術や知見を生かして、資金調達、研究へのアクセス、出版仲介業などにおける科学界のこれまでの課題を解決していく事を目指している領域。
⑦ReFi(リーファイ)
再製金融と呼ばれる新しい分野。
ミッションとして、自然の資本をないがしろにせず、自然資本の破壊に関するコストと、自然資本の保存と回復に関する利益を内部化するような通貨システムをどうやって作っていくか。経済成長が生態系の再製につながるような通貨システムをどのように考案していけるか。
例えば、温室効果ガス、カーボンオフセットなど。
以上7つを見てきたがWeb3領域を支える技術であるブロックチェーンを忘れてはいけない。
Web3は課題解決のソリューションとして動作する可能性がある。
Web1.0がIT革命であったなら、Web3はコラボレーション革命
理由1 トークンを設計し、人々のインセンティブを調整することで称号的な目標に向かって協力しあう
理由2 複数の要素を組み合わせることが出来る性質がある(コンポーサビリティという)わかりやすく言うと、レゴブロックのようなイメージ
DAO化による組織のイノベーション
ブロックチェーンの登場によって可能になった新しいコラボレーションの形。
さまざまなタイプのトークンを利用して、参加者のインセンティブを調整することが可能。組織に貢献すればするほど個人も報われる仕組み。
中心のない、価値観やミッションを元に集まる集団。
サロンとの違いは、中心に人がいるかどうか。サロンの売上は基本的に主催者だが、DAOはみんな。
Web3におけるスタートアップ
従来のようなIPOやM&Aが出口戦略ではなく、DAO化が出口。
つまり会社を清算して分散型組織のDAOになりきることがデファクトスタンダード。
実際のスタートアップ成長事例
1数人のコアメンバーがプロジェクトを発足。
2ビジョンとミッションの下に主導してプロトコルを開発
3投資家から少額の資金調達をうけて、採用費やコード監査費に充てる
4事業検証用のブロックチェーンのテストネットワークで仮リリース
5興味あるアーリーアダプターは、このプロトコルを利用してくれる。実際に自分のウォレットを接続してブロックチェーン上にトランザクションをおこしてみる(このトランザクション履歴が後になって効いてくる)
トランザクションを起こすとは、そのプロジェクトへの貢献活動となる。
6プロダクトをブラッシュアップしていき、最終的にメインネット(開発段階から本物のブロックチェーン上に)ローンチする。
トランザクションの履歴が残るので、後から初期ユーザーにだけトークンを分配、ということも出来る。
Web3やDAOが社会をよりよい方向に、世界中で支援し合える公共物を作成
水で例えると、今までは市販の飲料水を企業が製品化し、ラベリングして販売していた。
Web3ではダムをつくり、水道管をつくることで、水という公共財に誰もがアクセスできるようにする。
Web3時代には、水道管のように世界の公共財をつくることが目的となる。
Web3、DAO化がただのムーブメントではなく、世界規模のインターネットの大革命。
感想
聞いたことのない用語が多数でてきて、その用語を読んでいくだけでも、
ついていくのが苦痛になりました。
が、最後のWeb3、DAO化がこれからの目指すところ、という部分はとてもいい未来を聞けたな、という印象。
GAFAなど一部の企業が利益を独占している現状、その世界観が今後何十年かかるかは不明だが、DAO化していくのなら、いい未来かな、と。
そして難解すぎて、用語を沢山メモるように内容の部分に記載したが、これからことあるごとに、いろいろな用語に触れるたびに、この記事を読みなおしていこうかな、と思っています。
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