見出し画像

「奇跡の醤」を読んで

こんにちは。
今回はちょっといつもと違ったジャンルの本です。
腸内環境の改善、なんか体によさそう、って事で先日ちらっと醤(ひしお)の作り方などの本を見ていたので、今回のタイトルを見て、一度手に取ってぱらっと見ただけでしたが、やっぱりと思い後日に読むことにした本です。

内容


表紙にも記載ありますが、岩手県陸前高田市の老舗醤油店の震災復興再生記です。
震災時の状況、そしてその後の温かい支援の数々。地域、会社を立て直すまでの内容。

感想


宮城、そして海沿いに住んでいる私としては、震災についての本はまだ、あえて手に取ることはしない、なんとなくあの時の絶望を思い出したくないのだと思います。
ですが、醤にちょっと興味が沸いたところだったこともあり、読むことに躊躇しましたが、数日たって読んでみたいという感情になりました。

目の前で家が流され、ただ茫然と、現実とは思えない状況。ただただ、毎日の食べ物のことを考えていたような日々。
3週間ぶりにやっと電気がきて、むさぼるようにテレビのニュースを見て、電気のありがたみ、安心感を実感した日々。
そんな震災直後を思い出しながら、震災直後の描写はただただ、涙が止まりませんでした。

本でも触れられていましたが、この八木澤商店のテレビの報道は全く見ておらず知らなかったので、とても興味深く読みました。

コロナ過前に、宮城から三陸沿いを北上し釜石まで行ったときに陸前高田も通りましたが、陸前高田だけではなく、どの町も海沿いの町は、かさ上げ工事真っ最中か、かさ上げが終わって、がらんとした土地が広がっている光景が思い出されました。

あの震災の時に、どこで、どういう風に影響があったかによって、この本を読む際の、思い出すものはだいぶ違うと思いますが、この本を読んで改めて、震災のことは、忘れてはいけないことだな、と思ったのでした。

毎日お店で食べ物が買えて、水道や電気が使える幸せを改めてかみしめたいと思います。
3月11日を前に、この本を読んでよかったです。

いいなと思ったら応援しよう!

manami
よろしければ、サポートお願いします。いただいたサポートは、noteの活動費として使わせていただきます。

この記事が参加している募集