
Photo by
niwatukuri
〈彼女の恋人に捧げる詩〉
南海の波に光が跳ねる
たわむれに揺れる
こころみたいに
彼女の
夏の昼下がりに
参加したい
初めて会った
時みたいに
胸の奥がうずいた
風がドライブして
彼女の頬を
掠めて
飛ばす
波飛沫(なみしぶき)
愛してるなんて
言わない
こんなに
待った
夏なのに
恋する若い
肩口から
暮れてゆく
今日
彼女はね
忙しいんだ
サリーのためにも
ケイトのためにも
フランクの可愛い娘の
ためにも、ね
だから
恋する人よ
次の週末まで
きみの彼女は
おあずけなのさ