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「疲労」か「疲労感」か

疲労のコントロールはサッカー選手にとってとても大切だ。継続的に試合が訪れる中で、試合の日に疲労が残っていては元も子もない。

重要なのは試合で最大限のパフォーマンスを発揮することだ。でなければ、トレーニングをしている意味がない。

若い選手達は「疲労」を「疲労感」だと思っている。疲労を感覚で測定している。「疲れが取れてないな」と感じるか。「あ、全然疲れてない!サッカーできる!」と感じるかで疲労を決める。「疲労感」が「疲労」と乖離していることはよくある。「あ、全然疲れていない!サッカーできる!」と感じていても、実際には疲労している。つまり、スプリント本数やコンタクト強度の低下が見られる。

これは仕方ないことだ。疲労を正確に測るとなれば、GPSなり血中酸素濃度測定なりが必要になる。そんなことができる環境は珍しい。環境を整える側の人間が、それらを整える努力をするにしても、状況と環境で限界がある。

疲労には様々な種類がある。心肺機能疲労、筋疲労、脳疲労、精神疲労。様々な要素が絡み合って「疲労」になる。これを正確に測定できる機関はアマチュアカテゴリーでは皆無だ。

では、できることは何だ。指導者側が最大限信頼できるエビデンスを基に、疲労のコントロールを支援することだ。食事・睡眠・入浴・ケア・メディテーション・練習の内容・練習の量

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