とある強豪校の練習を見学した記録
はじめに
昨日、尊敬している指導者がいるチームの練習を見た。自分は試合よりも練習が見たい。それも日常も日常。日常をどう過ごしているかの結果が試合だ。日常に触れなければそのチームのことは知れない。
その記録をまとめる。
場所は校外の人工芝グラウンド。選手たちも使い慣れているようで、ゴール設営も手早い。
帯同メンバーはトップチームの25人のみ。
監督が30分かけてオーガナイズを設定する。
⓪身体作り→各自確認作業
同時並行で選手たちは準備を進める。初めに全員で一緒に身体作り運動。
ハムストリグスを伸ばす運動
体の捻りを作る運動
バランス感覚を養う運動
フィジカルコーチと契約していて、その人が与えたメニューを選手だけでこなしている様子。強豪校のトップチームならだけあって身体操作はお手のものだ。10分程度で完了させる。
その後、全員でゴールを動かす。監督がさまざまなオーガナイズで練習することに慣れている。初めから、正規の場所と決めつけない。監督に確認した場所に移動させる。オーガナイズに意図があることをわかっているし、信頼関係ができているんだなと思った。
準備が完了するまでは、各自ボールフィーリングを確かめる。
ロングキック
対面パス
とりかご
など、確認方法は選手まちまちだ。動作のレベルが高いことはもちろん、各選手が意図を持って確認作業を行なっている雰囲気が伝わってきた。指示があるまで何もしていない選手はいない。まあ、このレベルなら当たり前か。
①チーム分け→ミーティング
全体練習開始前に選手を2チームに分ける。これも選手たちにとっては当たり前の習慣のようで、チーム分けをどうするか監督に確認していた。スタッフ陣が定めたチーム分けを確認した後、全体を集めてショートミーティングを行う。
この日のテーマは「ゴール前の攻防・強度」だった。本来は週末の試合対策の予定だったが、欠席メンバーを踏まえてのテーマ変更。大切にしてほしいことをコンパクトに伝えて練習に入る。
②全体で身体作り
20m四方のグリットにそれぞれのチームが入る。グリットの中でフリーランニングしながら、様々な動作をしていく。選手たちが刺激になれる前に次の動作へ移行していくテンポ感が印象に残った。選手たちを飽きさせない工夫が凝らされていた。
次に、同じグリッドでハンドパスの鬼ごっこ。各チームの選手を4人ずつ交換して、スコアを競う。負けた方は腕立て。ストップウォッチを使って短い時間で1セッションを終わらせる。1回のトレーニングを長くし過ぎない。強度を高く集中して。この日のテーマであるゴール前の攻防においては、守備側の予測とアプローチを高い強度で行う必要がある。それを楽しみながら意識付けられるトレーニングだった。
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