第21号『東京トイボクシーズの話をしよう』
碁も将棋もチェスも昔からあるボードゲームでありながら、マインドスポーツ(頭脳スポーツ)とも呼ばれ、職業としてのプロが居ます。
記憶能力、計算力、判断能力などの脳の肉体的能力を使っている事から「スポーツ」と定義し、徐々に定着していったようです。
また上記の理由から脳の発達に良いとされ、小さい子に教える遊びとしても推奨されています。
その一方で、ゲームセンターにあるアーケードゲームや家庭用のコンシューマゲームは昔から勉強の妨げになると大人達から悪者扱いされたり、はたまたどこかの教授が「ゲーム脳」とか言い出すものだから、さらに害があるものと一部の親御さん達から偏見が強くなったような気さえします。
本当にそうでしょうか?
わかりやすく対戦格闘ゲームを例に挙げてみましょう
興味の無い人から見れば何も考えずにレバーをガチャガチャやりながら、ボタンを連打しているようにしか見えないかもしれません。
上記のボードゲームには定石があり、戦略があり、駆け引きがある。頭を使うから良いと世間から認知されているわけですが、格闘ゲームにも同じように定石があり戦略があり駆け引きがあります。
制限時間の中で、攻めの定石、守りの定石があり、相手が攻めたら自分は守り、相手の攻めが途切れたり退いたりすればこちらが攻める。内容的にはやっている事は同じなんです。
盤上の駒の動きが違うように操作する格闘キャラが違うので戦略も対戦相手によって変わります。違いなんてアナログかデジタルかぐらいでしかないと個人的には思っています。
コンピュータゲーム、ビデオゲームでも記憶能力、計算力、判断能力などの脳の肉体的能力を使っているのなら「スポーツ」と定義しちゃってもいいわけです。そんな感じで誕生した「エレクトロニック・スポーツ」通称「eスポーツ(esports)」
プロゲーマーという肩書きに世間からの風当たりは強い。けれど、日本からも職業としてのプロも誕生し、これからの行く末が楽しみで期待しているジャンルです。
今日はそんな「eスポーツ漫画」の話をしましょうか
5月21日発売の月刊コミックバンチ7月号より始まった新連載
うめ先生(小沢高広/妹尾朝子)によるeスポーツ漫画
『東京トイボクシーズ』0話をこちらで読めます。(2019/05/22時点)この始まった感が凄くワクワクするので是非。7月号の1話も併せて読むとさらに倍率ドンです。
うめ先生の作品を初めて知ったのは『大東京トイボックス』からで、そこから『東京トイボックス』を読み、ハマッていったパターンです。
こちらは「ゲーム業界」を舞台にした話ですがゲーム好き、ゲーム業界に興味がある人はハマる事請け合いです。知っていると更に『東京トイボクシーズ』の深みが増し楽しめます!
・・・・なんか『アベンジャーズエンドゲーム』を楽しむためにマーベル作品を薦めてくる人みたくなってる?ハハハ、そんな馬鹿な
そしてeスポーツなら、もしかしてゲーム繋がりでワンチャンあるかもと思っていたサプライズ登場も凄く嬉しい。そしてこれは『大東京トイボックス』の続編ではない!
喩えるなら、かっぴー先生原作の『左ききのエレン』と『アントレース』のように世界観を同じにして登場人物も被ったりするんだけれど「広告代理店業界」と「服飾職人」とそれぞれ舞台装置が違うので”別作品”として成り立つという組み立て方が大好きなんですよ。漫画家さんの持ってる世界観が拡大していく感じがたまらなく好き。
うめ先生の世界観で描かれるeスポーツ漫画が読みたかった!という願望も叶ったし、天川銀河も主人公のライバルとして登場するんじゃないか?と今から妄想が止まりません。来月号が待ち切れないぜ(´▽`)
そしてちょっとだけ自慢させて下さい
色紙当たりましたー!これは家宝にするしかない!
このスタンスなので『週刊少年シチュー』は『東京トイボクシーズ』を全力で応援します!