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過去と僕と未来と

はじめに

今回は先日のプチコンサルの経験を元に10年後の自分のデザインするワークショップを作ってみました。何かの参考にしていただければ幸いです。

海外留学は目的ではなく手段である

人生の中で、自分がどこに向かっているのか、何を達成したいのかを明確にすることは極めて重要です。特に、私たちは常に変化する環境と共に、自己の成長と進化を続けています。

先日、留学エージェントの方とご縁があり、その会社の新卒でマーケティング兼企画担当の方とお話しする機会がありました。お話しと言っても簡単なコンサルティングのようなものでした。そのエージェントはフィリピン留学や将来的にはフィリピンで語学学校を検討中だとおっしゃっていました。

担当者の悩みは、最近の学生はあまり海外に目を向けていないため、留学の優先順位が低く、地域活性など国内の活動が優先されているとのことでした。

僕から担当者へのアドバイスは「留学=目的」と考えると国内に関心を持っている学生には響かないため、「留学=手段」と伝えることで学生の反応も変わるとアドバイスしました。

例えば、地域活性に興味がある学生でも、他の国の地域活性の取り組みを経験することで、日本の取り組むべき方法や課題が見えてくるかもしれません。
また、発展途上の国を経験することで日本との比較ができ、どのようにこの発展を成し遂げたのかを旅行の短期では見えないものが、海外留学することで肌で感じることができるかもしれません。

このように、同じ「海外留学」も伝え方や手段としての活用方法を変えることで、届けたいターゲットに効果的にメッセージを伝えることができます。

もちろん、海外留学の定番である「語学留学」も一定数の需要があると思いますが、個人的にはそれも手段であり、その先の目的を持っていた方が意味のある留学になると考えています。

例えば「現在日本の大学でマーケティングを勉強していて、将来は海外で働きたいから語学もある程度習得したい。だから、海外に留学して語学+海外のマーケティングに関しても学ぶたい」というような目的を持つ方ですね。

留学は自己成長と目標達成のための貴重な経験です。明確な目的を持ち、留学を目標達成の手段として活用することで、より意義深い留学体験を迎えることができるでしょう。

宿題と答えあわせ

宿題1と2

海外留学に関するアドバイスとそれをコンテンツとして発表する方法について説明した後、新卒の担当者が近々フィリピンに視察に行くことが分かりました。担当者自身がセブへの留学経験があり、フィリピンには初めてではないとのことですが、旅行では見えないフィリピンを体験する機会として、僕が支援しているNPOのDayCare(保育園)の訪問を提案しました。

あと、帰国後にその経験をコンテンツに落とし込めるように変化が計測できる簡単たフレームワークができるように宿題を出しました。

宿題は以下の2点。

宿題1
DayCareに向かまでに10年後の自分を思い浮かべその時どうなっているかを考える。どこに住んでいますか?仕事?ライフワーク、家族構成など自分の未来日記(A)を作る。

宿題2
DayCare近所の貧困層コミュニティ視察の際には5感全て駆使することを意識する。匂いはドブ臭い?洗濯洗剤の匂い?昼食の匂い?建物を触った感触、足の裏に伝わる道は凸凹、路地の色、そこだ食べるスナックの味など。

宿題1の予習

☆予習内容
宿題1をやる前にまずは10年前の自分を思い出します。そのとき描いた10年後の自分と、現実の自分がどう違うのか、また、どのように想像と一致、または逸脱しているのかを考えます。
10年の月日の経過とそれに伴う変化を改めて認識する。

このワークの目的は、10年後に起こりうることについての認識を高めることです。過去の自身の経験を振り返りながら、10年間の経過をイメージすることで、自分自身の成長を感じることができます。また、当時の自分が持っていた知識や予想した10年後と、実際に成長した自分がその予想をはるかに超えていることを感じることで、現在の知識を最大限に活かして考える最大限の10年後をイメージすることができます。そして、それを超える成長や達成をイメージすることができます。

宿題2の狙い

DayCare近所の貧困層コミュニティを視察する際には、五感をフル活用し、様々な要素を感じることを意識することが重要。匂い、触覚、視覚、味覚、聴覚の全てを活かして体験することで、より深い理解を得ることができる。具体的な要素を挙げて各感覚を感じることができます。

例えば5感を通じて直接的に環境を体験することで、現地の雰囲気や現実感をより強く感じることができます。匂いや触覚から建物や道路の状態を実際に感じ取ることで、貧困層コミュニティの現状をよりリアルに把握したり。

感を通じて環境や人々との触れ合いを経験することで、感情や共感がより深まります。匂いや味覚から地域の食文化や生活の実態を感じ取ることで、地域の人々とのつながりや共感を深めることができます。

これらは無意識できることではないと思います。ある程度、意識することでその感度は上がります。

答えあわせ

この宿題には明確な答えがあるわけではありません。ただ、行く前と行ってからの自分の変化に気づくことできる方法があります。

その方法とは、全てを経験した上で新たに未来日記(A')を書くことです。実際の経験を通じて得た洞察や感情を反映させ、将来の自分について想像を巡らせます。その後、以前書いた未来日記(A)と未来日記(A')を見比べ、その差異や変化について考えることで、今回の経験が自分にどれだけの影響を与えたのか、また与えなかったのかを明確にすることができます。

未来日記(A)は、以前の自分が持っていた知識や予測に基づいて書かれたものです。一方、未来日記(A')は、今回の経験を通じて得た新たな視点や洞察が反映されたものです。両者を比較することで、自分の成長や思考の変化、または予測とのギャップを明確にすることができます。

このような比較と考察を通じて、自己の成長や経験の意味を深く理解することができます。未来日記(A')を通じて、自分自身の変化や学びを明確にできます。

まとめ

今回、この課題を出す理由の一つに、コンテンツ作成の目的があります。彼女の経験から感じた成長や、その中で得られる海外でしか得られないものがある場合、それをコンテンツ化することで、海外での経験の重要性を実体験を通じて共有することができます。

彼女の経験が他の人々にとっても有益で興味深いものであるならば、その成長の過程や海外で得られる独自の価値を伝えるためのコンテンツを作成することができます。例えば、彼女の視察体験や貧困層コミュニティでの五感の活用など、具体的なエピソードや感じたことを記事や動画、写真などで表現することができます。

このようなコンテンツ化を通じて、海外での経験の重要性や自己成長の意義を伝えることができます。他の人々にも彼女の体験を通じた学びや気づきを提供し、共感や理解を促すことができるでしょう。

また、彼女自身にとってもコンテンツ作成は自己成長の一環となります。自身の経験を整理し、表現することでより深く理解し、自己の成長に繋げることができると思います。

コンテンツ作成は彼女の経験をより広く共有する手段となります。彼女の体験が他の人々の人生や視野を広げ、インスピレーションや希望を与えることができるお手伝いができたことに感謝。

最後に現時点の自分と未来予想図(A)を書くWSの素案をつくりました。
例えば新卒の社員に向けての研修で行って、その後入社3年後に未来日記(A')を作ることでその社員がどのようにこの3年成長したかがわかるかと思います。

他にもいろんな要素があると思うので参考になれば幸いです。

ワークショップ案











最後に

今回、ワークショップの「行動計画の制作」ではSMARTを導入しましたが、他の目標設定のフレームワークでも問題ありません。

「SMART」は目標設定において非常に有効なフレームワークで、具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、関連性のある(Relevant)、時間枠が設定された(Time-bound)目標を設定する。

1. 具体的(Specific): 目標は明確で具体的であるべきです。何を達成するのか、どのように行うのかを具体的に理解できるように設定することが重要です。
2. 測定可能(Measurable): 目標の進行状況を追跡し、達成したかどうかを判断するためには、目標が定量的にまたは少なくとも何らかの方法で測定可能でなければなりません。
3. 達成可能(Achievable): 目標は現実的であり、手の届く範囲にあるべきです。それはあなたが必要とするリソース、時間、知識、および他の制約を考慮に入れたものでなければなりません。
4. 関連性のある(Relevant): 目標はあなたの最終的な志向やビジョンに関連性がなければなりません。それはあなたの個人的または専門的な進歩に対して価値があるべきです。
5. 時間枠が設定された(Time-bound): 目標には期限が設定されているべきです。これは行動を促進し、目標を達成するための意欲を維持するのに役立ちます。
このフレームワークを使用することで、目標設定がより有効になり、成功の可能性が高まります。

また、時間も単に目安として入れています。参加者などによって調整してください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

引き続き、よろしくお願いします。


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