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不動産+怪談!?楽待に学ぶ意外性マーケティング

こんにちは、Steveです。

新年のスタート、皆さんは順調に過ごされていますか?年が明けて早いものでもう20日が過ぎようとしていますね。早い!

僕は毎年恒例で、支援先のフィリピンにある児童養護施設で子どもたちと年末を迎えました。その経験については、また別の機会に詳しくご紹介しますね。

さて、今日は「ネガティブな要素を上手に活かしたブランディング」についてお話ししたいと思います。
マーケティングでは、一般的にポジティブな印象を与えることが基本とされています。
しかし、少し視点を変えてネガティブな要素をうまく取り入れることで、意外な成功を収めた例もあるんです。今回はその興味深い逆張り戦略の一例として、不動産投資情報サイト「楽待」のYouTubeコンテンツをご紹介します。


楽待の紹介と注目したポイント

まずは簡単に「楽待」をご紹介しますね。
「楽待(らくまち)」は、株式会社ファーストロジックが運営する国内最大級の不動産投資情報サイトです。2006年に設立され、現在では月間利用者数189万人、会員数32.3万人を誇る大規模なプラットフォームとして、多くの投資家に信頼されています。

そんな楽待が運営するYouTubeチャンネルの中で、僕が注目したのが「家にまつわる怖い話」をテーマにしたコンテンツです。不動産と怪談という、一見ミスマッチな組み合わせ。
正直なところ、不動産投資のプラットフォームが怪談を取り上げるなんて、ちょっと驚きますよね。でも、このユニークなアプローチが逆に新鮮で、僕自身、何度も視聴してしまいました。

この「家にまつわる怖い話」は、単なるエンタメコンテンツでありながら、結果的に楽待というブランドへの興味を引き出す仕掛けとして機能しています。不動産投資に直接興味がない僕も、楽待の名前を覚え、自然と好印象を抱くようになりました。このように、ネガティブなテーマをエンターテインメントに昇華させることで、ブランドイメージの向上につながるという、興味深い逆張り戦略だと感じます。


なぜネガティブなことをマーケティングでは使わないのか?

ここで少し話を広げて、なぜマーケティングではネガティブな要素が避けられがちなのかをお話ししますね。
マーケティングで「ポジティブな要素」が重視されるのは、ブランドイメージを損なわないためです。一般的に、消費者は安心感や期待感を抱けるブランドに惹かれます。例えば、「夢を叶える」「問題を解決する」といった明るいメッセージが多いのもそのためです。

でも、ネガティブなテーマを扱うと次のようなリスクが伴います:

  • ブランドイメージの低下:消費者が「怖い」「不安」といった感情をブランドに紐づけてしまう可能性があります。

  • 信頼性への影響:ネガティブな内容が誤解を生み、ブランドの信頼が損なわれるリスクもあります。

  • ターゲット層の離脱:ポジティブな内容を期待しているお客さんには、ネガティブなアプローチが逆効果になることもあります。

そのため、多くの企業はネガティブな話題を避け、ポジティブな印象を徹底しようとするんです。


「楽待」が成功した理由

そんな中で、不動産投資情報サイト「楽待」は、ネガティブとも捉えられる「家にまつわる怖い話」をYouTubeチャンネルで取り上げ、少なくとも僕の好感度は上がった。その理由を分析してみると、以下のようなポイントが挙げられます。

(1) ネガティブ要素をエンタメに昇華

楽待は怪談を単なる「怖い話」ではなく、エンターテインメントとして提供しています。視聴者は恐怖体験を楽しむ一方で、コンテンツに新鮮さや面白さを感じ、結果的にブランド自体に好印象を持つようになります。

(2) ブランドの柔軟性をアピール

不動産投資情報サイトという硬いイメージを持つ「楽待」が、怪談というユニークなテーマを取り入れることで、ブランドの柔軟性や親しみやすさを強調しています。「面白いことに挑戦する企業」という印象が、視聴者にポジティブな形で残ります。

(3) 一見ミスマッチな組み合わせで注目を集める

「不動産+怪談」という意外性のある組み合わせが話題性を生み、従来の不動産投資に興味がない層にもリーチできた点が成功の鍵となっています。

(4) ターゲット層を広げる戦略

怪談を通じて新しい視聴者層(エンタメ好きやYouTubeユーザー)にリーチし、楽待のプラットフォームに誘導する仕組みが作られています。これにより、潜在顧客層の拡大に成功しています。

(5) タブーに触れる真摯な姿勢

不動産関連の会社としては「怪談」や「事故物件」といったワードは避けたい話題ですが、それを隠さず真摯に取り上げています。その結果、正直で透明性のあるブランドとしての信頼感を高めています。


まとめ

楽待の事例は、「ネガティブな要素を避ける」というマーケティングの固定概念に挑戦し、それをエンタメとして昇華することで成功(少なくとも僕にはそう見えました)を収めた好例です。不動産や投資といった少し堅いテーマでも、ユニークな切り口を加えることで、新しい顧客層にリーチする可能性が広がることを教えてくれます。

この記事を読んで、「ネガティブ」という言葉が持つポジティブな可能性に気づいてもらえたら嬉しいです。次回は、また違った視点からマーケティングの面白さをお届けしますね!

最後にあくまでも、個人的な感想です。楽街サイドはまた別の戦略を考えているかもしれないので。笑

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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