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探究学習:自己分析

こんにちは、Steveです。

先日、マイプロジェクト主催の マイプロジェクトアワード長崎サミット にサポーターとして参加しました。僕が担当したのは 5つのプロジェクト で、どれも高校生らしい自由な発想が光る、とても興味深い内容でした。改めて、このような試みに関わることが 自分にとって本当にワクワクすること だと実感できた一日でした。

昨年、長崎の県立高校で行われた探求学習の発表を見たときも感じたのですが、こうした 高校生の成長の場に関われること に、改めて感謝しています。
さて、今回は 探求学習の初期段階で役立つ自己分析 について紹介します。 なぜ自己分析が重要なのか、そして最もオーソドックスな手法の マインドマップ を例に、教員がファシリテーションを行う際の注意点についても調べてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。

なぜ自己分析が重要なのか?

自己分析は、高校生にとって自分の強みや価値観を知り、将来の進路や人生の選択をより良いものにするための大切なプロセス
特に、高校生活という限られた時間の中で、自分の成長を実感し、方向性を定めるためには、定期的な自己分析が重要になると思います。

1. 環境の変化に適応し、自分を知る

中学から高校に進学すると、新しい友人、先生、学びのスタイルに囲まれることになります。この環境の変化の中で、「自分はどんな人間なのか?」を改めて見つめ直す機会を持つことは、自信を持って高校生活を送るための第一歩になります!

  • 「中学の頃と比べて、自分はどう成長したのか?」

  • 「新しい環境で、どんなことを大切にしたいのか?」

  • 「どんな友人・先生との関わりが、自分の成長につながるのか?」

こうした問いを考えることで、高校での目標を明確にし、より充実した学校生活を送ることができます。

2. 三年間の探究(高校生活)を通じて、自己成長を実感する

高校3年間は、人生の中でも成長が著しい時期。この期間に、自己分析を定期的に行うことで、「自分はどう変わっているのか?」を振り返り、成長を実感することができると思います。

例えば…

  • 1年生:「今はまだ将来の目標が漠然としている。でも、自分は○○が好き。」

  • 2年生:「去年と比べて○○が得意になった。将来△△の分野に興味が出てきた。」

  • 3年生:「大学・就職の選択肢を考えると、自分の○○という強みを活かせる道を進みたい。」

このように、成長を実感しながら自己理解を深めることで、より納得感のある進路選択ができるようになります。

3. 他者のフィードバックから「新しい自分」を発見する

自己分析というと「自分で考えるもの」というイメージが強いですが、実は「他者からのフィードバック」が非常に大きな役割を果たします。
自分では気づいていない強みや特徴は、友人・先生・(家族)の目を通して初めて分かることが多いからです。

例えば:

⭐️自分では「普通」だと思っていたけど、周りからは「リーダーシップがある」と言われる。

⭐️ 自分では「弱み」だと思っていたけど、他の人にとっては「個性」として評価されている。

こうした「他者からの気づき」は、自信を持つきっかけになり、自己成長のヒントにもなります。

4. 自己分析が進路選択の「道しるべ」になる

自己分析をすることで、自分の興味・価値観・強みを知り、「どのような進路が自分に合っているのか?」を考える材料になります。

自己分析をしていない場合… → 「親が勧めるから○○大学へ」「みんなが選ぶから□□職へ」など、他人の意見に流されることが多くなり、後から「本当にこれでよかったのか?」と悩むことがある。

自己分析をしている場合… → 「自分は○○が好きで、△△を大切にしたい。だから□□の大学や職業が合っている!」と、自分の意思を持って決断できる。進路選択は、人生の大きな分岐点の一つです。だからこそ、自己分析を通じて「自分が納得できる選択」をすることが大切になります。

マインドマップとは?

今回紹介する、マインドマップ(Mind Map)は、思考を視覚的に整理するためのノート術の一つで、トニー・ブザン(Tony Buzan)によって提唱されました。中央に「テーマ」や「キーワード」を置き、そこから関連するアイデアや考えを枝分かれさせながら書き出していくことで、情報を構造的に整理し、発想を広げるのに役立ちます。

マインドマップの特徴

  1. 中心のテーマを設定

    • 紙やホワイトボードの中央に 「考えたいテーマ(例:自己分析、名前)」を書きます。

  2. 放射状にアイデアを展開

    • 中心のテーマから関連するキーワードやアイデアを枝分かれ(ブランチ)させていく

    • 例えば、「自己分析」の場合、「得意なこと」「好きなこと」「価値観」「これまでの経験」などの大カテゴリーを設定する。

  3. さらに細かく分岐

    • 各ブランチからさらに細かくアイデアを展開。

    • 例:「得意なこと」→「人と話すのが得意」「文章を書くのが好き」など。

  4. 色・イラスト・記号を活用

    • 色分けやイラストを入れることで、より直感的に理解しやすくなる

    • シンプルなキーワードで表現し、長い文章は使わない。

マインドマップのメリット

⭕️思考の整理がしやすい:アイデアが直感的にまとまり、複雑な情報を整理しやすい。
⭕️創造力が広がる:関連する新しいアイデアを発想しやすくなる。
⭕️記憶に残りやすい:色やイラストを使うことで、内容を覚えやすくなる。
⭕️柔軟に追加・修正できる:あとから簡単にアイデアを追加でき、発展させやすい。

マインドマップの基本構成

高校入学後のマインドマップの具体的な進め方

マインドマップを効果的に作成するために、各ブランチを最低3段階まで掘り下げて考えることがポイントです。こうすることで、より深い自己理解が可能になります。

テーマ:「自分」
中心に「自分(名前)」と書き、4つのブランチを作成します。各ブランチの枝も最低3段階まで掘り下げます。

 作成の流れ

⭕️① 紙やホワイトボードの中央に「自分」と書く
⭕️
 ② 4つのブランチ(好きなこと・苦手なこと・変わりたいこと・達成したこと)を作る(※あくまでも例です)
⭕️
 ③ それぞれ最低3つずつ掘り下げる
⭕️
 ④ 色を使ったり、イラストを入れたりして視覚的に整理する
⭕️
 ⑤ 定期的に見直して、変化や成長を記録する

4つのブランチ
それぞれ最低3つずつ掘り下げる

まとめ

  • マインドマップは、深く考えるほど自己理解が進む

  • 最低3段階まで掘り下げることで、より具体的な気づきを得られる

  • 自分だけでなく、他者の意見を取り入れることで、新たな発見がある

高校生活のスタートに、自分を見つめ直す機会として活用し、理想の自分に近づく第一歩に!

マインドマップを書くことで見えてくること

マインドマップを作成すると、自分の考えや気持ちが「見える化」され、普段意識していなかったことに気づくことができます。例えば、好きなことや苦手なことを書き出すことで、自分の性格や得意・不得意の傾向が明確になるのです。

1. 好きなことから「自分の強みや価値観」が見えてくる

例えば、好きなことを細かく書き出していくと、そこから共通する特徴や自分の価値観が浮かび上がってきます。

 具体例:「好きなこと」を深掘りする

仲間と共にが行うことを好む

「自分はチームワークを大切にするタイプだ!」と気づく
また、スポーツ以外でも…

「自分は一人でやるより、チームで何かをする方が向いている!」とわかる
マインドマップを作成することで、ただ「スポーツが好き」ではなく、「なぜ好きなのか?」を明確にし、そこから自分の価値観(例:チームワーク、協力することが好き)が見えてくるのです。

2. 苦手なことを掘り下げると、改善策が見えてくる

苦手なことを「なぜ苦手なのか?」と掘り下げていくと、意外な共通点が見えてくることがあります。
🌟 具体例:「苦手なこと」を深掘りする

苦手のことの深掘り

→ 「自分は一人で長時間作業するのが苦手で、誰かと話しながら進める方が向いている」と気づく。

→ 「人前で話すのが苦手なのは、準備不足や練習不足が原因かもしれない」と分析できる。

こうした分析をもとに、「苦手を克服するためにどうすればいいか?」を考えやすくなります。
例えば…
⭕️ 一人で作業するのが苦手 → 友達と一緒に勉強する時間を増やす

⭕️ 人前で話すのが苦手 → 少人数の前で話す練習をする、スピーチ原稿を事前に書く
「苦手」なことを深掘りすると、「どうすれば克服できるのか?」が見えてくるのです。

3. 変わりたいことを書くことで、目標が明確になる

「自分がどうなりたいか?」をマインドマップに書くことで、具体的な目標設定ができるようになります。

具体例:「変わりたいこと」を深掘りする

変わりたいことの深掘り

→ こうして細かく書き出すことで、「どうすれば目標に近づけるか?」が明確になります。

例えば…

⭕️自分の意見を言いたい → 毎日1回、授業で発言してみる
⭕️ 文化祭や部活のリーダーをやりたい → まずは小さな役割から挑戦する

漠然と「変わりたい」と思っているだけではなく、具体的な行動に落とし込むことができるのです。

4. 達成したことを整理すると、自信につながる

過去に頑張って達成したことを書き出すと、自分に自信が持てるようになります
具体例:「達成したこと」を深掘りする

達成したことの深掘り

→ 「自分は最後まで頑張れるタイプなんだ!」と気づく
→ 「仲間と協力して何かを作るのが楽しい」と改めて感じる
このように、過去の成功体験を振り返ることで、自己肯定感が高まり、未来の行動につながるのです。

 まとめ

⭕️好きなことを深掘りすると、自分の価値観や強みが見えてくる
⭕️
 苦手なことを書き出すと、克服するためのヒントが見つかる
⭕️
 変わりたいことを具体的にすると、目標が明確になる
⭕️
 達成したことを整理すると、自信につながる
マインドマップはただの「自己分析」ではなく「自分の未来を考え、成長するためのツール」です。
定期的に作成し、変化を振り返ることで、より充実した高校生活を送ることができるでしょう! 

マインドマップ完成後に他人から        のフィードバックを受ける方法

マインドマップを作成した後、他人からフィードバックを受けることで、より深い自己理解につながります。自分では気づかなかった強みや個性が見えてきたり、意外な視点を得ることができるため、積極的に取り入れましょう。

1. フィードバックの目的

⭕️他人から見た自分の印象を知る(自分と他人の認識の違いを発見する)
⭕️強みや魅力に気づく(自分では当たり前と思っていることが、実は長所かもしれない)
⭕️ 苦手なことや課題に対するアドバイスをもらう(克服のヒントが得られる)
⭕️自分の目標や進みたい方向性を整理する(他人の意見を参考に軌道修正できる)

2. フィードバックをもらう方法

⭐️ ペアまたはグループでお互いに意見を交換する

  • クラスメートや友人とペアを組み、マインドマップを見せ合う

  • 相手のマインドマップを見ながら、感じたことを伝え合う
    例:「この部分、すごく君らしいと思う!」
    例:「ここは意外だった!なんでそう思ったの?」

  • お互いの違いや共通点を話しながら、新しい視点を得る

 実践例:「3つの質問フィードバック」

ペアになって、次の3つの質問を基に話し合うと、より深い気づきが得られる。

  1. 「このマインドマップを見て、一番君らしいと思う部分は?」

  2. 「意外に感じた部分や、知らなかったことは?」

  3. 「強みをもっと活かすために、こうしたらいいんじゃない?」

⭐️ 付箋を使った「ポジティブフィードバック」

クラスやグループ内でお互いのマインドマップに付箋でコメントを書き合う方法も効果的。

 実践例:「付箋フィードバック」

  1. 自分のマインドマップを教室の壁や机に貼る。

  2. クラスメートが「いいなと思ったこと」「共感したこと」「アドバイス」を書いて貼る。

  3. もらったコメントを見て、自分の考えを深める。

⭐️ コメント例 ⭐️ 
⭕️「すごい!リーダーシップがあるって知らなかった!」
⭕️「私も○○が苦手!どうやって克服する?」
⭕️「△△が得意なら、○○に挑戦してみたら?」

3. フィードバックを受けた後の活用方法

フィードバックを受けたら、その内容をマインドマップに追加しよう。

⭕️「他人から見た自分」の新しいブランチを作る
⭕️ポジティブな意見は、自己肯定感を高める材料にする
⭕️改善点やアドバイスは、今後の目標設定に活かす

 例:「他人からのフィードバック」ブランチ追加

4. まとめ

⭕️他人の視点を取り入れることで、より深い自己理解ができる
⭕️
 クラスメート・先生・家族など、様々な立場の人の意見を聞くと視野が広がる
⭕️
 もらったフィードバックをマインドマップに追加し、自己成長につなげる
マインドマップは「作って終わり」ではなく、「更新し続ける」ことで自分の成長を実感できるツール!

他人の意見を上手に取り入れながら、自分らしい未来を描いていきましょう!

マインドマップを生徒たちに         実施する際の注意点とアドバイス

マインドマップを用いた自己分析は、生徒が自分を深く理解し、今後の高校生活や進路選択に役立てるための大切な活動です。しかし、適切な指導がなければ「ただ書くだけ」で終わってしまったり、生徒が途中で迷ってしまうこともあります。そこで、マインドマップの実施を成功させるための注意点とアドバイスを紹介します。

1. 生徒が安心して取り組める環境を作る

「正解がない」ことを強調する

  • 生徒によっては「これで合っているのか?」と不安になることがあるため、「マインドマップに正解・不正解はない」ことを明確に伝える。

  • 「思ったことを自由に書いてOK!」というルールを作る。

  • 例:「どんな答えでも大丈夫!マインドマップは '考えを広げる' ためのものだからね。」

 他人と比べる必要はないと伝える

  • 自己分析は個人のペースで進めるものなので、「友達のマインドマップと比べる必要はない」と強調する。

  • 例:「それぞれ違ってOK!むしろ違いがあるのが当たり前。」

2. マインドマップを作るプロセスを分かりやすくする

いきなり書かせるのではなく、段階的に進める

生徒がスムーズに書き出せるよう、以下の流れで進めると効果的。

  1. テーマを設定する(例:「自分」)

    • まず、中心に「自分」と書くよう指示する。

    • 例:「今日は自分自身をテーマにマインドマップを作るよ!」

  2. メインのブランチを作る

    • 「好きなこと」「苦手なこと」「変わりたいこと」「達成したこと」などの基本的な枠を決める。

    • 「まずは4つの大きな項目を書こう!」と指示すると進めやすい。

  3. 各ブランチを3段階以上掘り下げる

    • 「1つのブランチにつき、最低3つは関連することを書いてみよう!」と指示する。

    • 書けない生徒がいたら、「好きなことは何?」と対話をしながらヒントを与える。

  4. 時間を区切って作成する

    • 例:「まず10分で、できるところまで書いてみよう!」と伝え、時間を意識させる。

3. 書けない・悩んでいる生徒へのフォロー

 「何を書けばいいかわからない」生徒への対応

  • 「今すぐに完璧に書く必要はないから、思いついたことを1つだけでも書いてみよう」と促す。

  • 質問を投げかけて、考えを引き出す。
    例:「最近楽しかったことは?」「何かに熱中したことはある?」

  • 隣の友達と1つだけ意見を交換させると、ヒントを得て書きやすくなる。

 「あまり自己開示したくない」生徒への配慮

  • 中には、自分のことを書くのが苦手な生徒もいる。

  • 「無理に深いことを書かなくてもOK!」と伝え、ハードルを下げる。

  • 「好きな食べ物でもいいよ!」と、気軽な話題から入ると書きやすい。

4. フィードバックの際の注意点

 「批判しない」「比較しない」ルールを徹底

  • 生徒同士のフィードバックの際、否定的なコメントや比較にならないよう注意する。

  • 「フィードバックはポジティブな気づきを伝えるもの!」とルールを説明する。

フィードバックが形式的にならないようにする

  • 「○○がすごいですね!」だけではなく、「なぜそう思ったのか?」を加えるよう指導する。
    例:「○○が好きなんだね!私も同じだけど、どんなところが特に好きなの?」

  • 「質問するフィードバック」もOKにすると、自然な会話が生まれる。

5. 振り返りと次のステップを明確にする

「書いて終わり」にしない

  • マインドマップを書いただけで終わると、せっかくの気づきを活かせない。

  • 「今日のマインドマップを見て、新しい発見があった?」と問いかける。

  • 「これからの高校生活で、どんなことを意識したい?」と、次の行動につなげる。

 1年後に振り返る機会を作る

  • 「1年後にもう一度マインドマップを作ってみると、どんな変化があるかな?」と伝え、成長の実感を持たせる。

  • ポートフォリオやノートに保存し、後で見直せるようにすると良い。

6. 教員自身も見本を作る

先生が実際に書いて見せる

  • 生徒がイメージしやすいよう、教員自身のマインドマップを見本として示すと、取り組みやすくなる。

  • 例:「先生も作ってみたよ!先生は○○が好きで、こんなふうに広げてみた!」

 先生自身もフィードバックを受ける

  • 「先生のマインドマップに、みんなからもフィードバックをもらいたい!」と伝えると、生徒が安心して発表できる雰囲気が生まれる。

7. まとめ

⭕️安心して書ける環境を作る(正解はない、比べない)
⭕️
 いきなり書かせるのではなく、段階的に進める(テーマ→ブランチ→掘り下げ)
⭕️
 悩んでいる生徒にはヒントを与える(質問、友達と話す)
⭕️
 フィードバックはポジティブな視点で(批判・比較を避ける)
⭕️
 振り返りを大切にし、次の行動につなげる(「気づき」と「これから」を意識)
⭕️
 教員自身もマインドマップを作成し、見本を示すと効果的!
マインドマップは「自分の考えを整理し、成長を実感するツール」です。

生徒がリラックスして取り組める環境を整え、フィードバックを通じて自己理解を深められるよう、上手にファシリテーションしていきましょう! 

4コマ(4時間)で行う自己分析        マインドマップのスケジュール

目的: 高校1年生がマインドマップを活用して自己分析を深め、自分の強みや価値観を知るとともに、他者からのフィードバックを受けて成長のヒントを得る。
進め方: 1コマ(50分または45分)×4回

🕐 1コマ目:「マインドマップとは? & 自己分析の準備」

目的:マインドマップの基本を理解し、自己分析を始める準備をする

📌1. 導入(10分)

  • 「自己分析って何のためにするの?」 を考えさせる。
    例:「進路選択に役立つ」「自分の強みを知ると自信がつく」「苦手なことを克服するヒントになる」

  • 「マインドマップとは?」 の説明と例示

    • 教員が見本を提示しながら解説(スライドやホワイトボードを活用)

📌 2. テーマ設定 & ブランチ作成(20分)

  • 中心に「自分」と書き、4つの基本ブランチを作る

    • 好きなこと / 苦手なこと / 変わりたいこと / 達成したこと

  • まずは4つの大枠だけ記入し、各ブランチに3つ以上の項目を挙げる

📌 3. 掘り下げの練習(15分)

  • 「好きなこと」を深掘りするワーク

    • 例:「スポーツ」→「野球」→「チームワークが好き」「試合の緊張感がワクワクする」

    • 各自でブランチを3段階以上広げてみる

🎯1コマ目のゴール:
⭕️マインドマップの基本が分かる
⭕️ 「好きなこと」を最低3段階まで掘り下げる


🕑 2コマ目:「自分を深掘りする」

目的:マインドマップを完成させ、自分の考えを整理する

📌 1. 「苦手なこと」「変わりたいこと」「達成したこと」を掘り下げる(30分)

  • 3つのブランチ(苦手なこと・変わりたいこと・達成したこと)を深掘りする

    • 「苦手なこと」→ なぜ苦手? どうしたら改善できる?

    • 「変わりたいこと」→ どうなりたい? 何をすれば変われる?

    • 「達成したこと」→ どうやって達成した? そこから学んだことは?

  • 最低3段階まで広げるルールで記入を進める

📌 2. ペアワークで意見交換(15分)

  • 2人1組でお互いのマインドマップを見せ合い、感想を伝え合う
    「共感できるところ」「意外だったところ」を3つずつ伝える

🎯2コマ目のゴール:
⭕️マインドマップを最低3段階まで広げる
⭕️ 自分の考えを整理する


🕒 3コマ目:「他人からのフィードバックを受ける」

▶ 目的:他人の視点を通じて、新しい自分を発見する

📌 1. 付箋フィードバック(20分)

  • マインドマップを机に広げ、クラスメートからコメントをもらう

    • 「共感したこと」→ 青色の付箋

    • 「意外だったこと」→ 黄色の付箋

    • 「アドバイスしたいこと」→ 緑色の付箋

📌 2. フィードバックの整理 & 振り返り(20分)

  • もらったフィードバックを読み、マインドマップに新たなブランチとして追加

    • 例:「周りからは『明るい』と言われるけど、自分ではそう思ってなかった」

    • 例:「意外とリーダーシップがあるって言われた!」

📌 3. シェアタイム(10分)

  • 「新しく気づいたこと」をクラス全体でシェア

    • 例:「自分が思っていたより、チームワークが得意らしい!」

    • 例:「苦手だと思っていたけど、みんなからは評価されていた!」

 🎯3コマ目のゴール:
⭕️ 他者からのフィードバックを受け取る
⭕️ 新たな気づきをマインドマップに追加する


🕓 4コマ目:「気づきを振り返り、未来につなげる」

目的:自己分析をまとめ、今後の高校生活や進路に活かす

📌 1. 振り返りシート記入(20分)

ワークシートに記入することで、気づきを整理する
 質問例

  • 「このワークを通じて、新たに気づいたことは?」

  • 「自分の強みとして大事にしたいことは?」

  • 「今後、どんなことに挑戦してみたい?」

📌 2. 「1年後の自分へ手紙を書く」(20分)

  • 「1年後の自分」に向けて、今の自分の考えを書いておく

    • 例:「今の自分は○○が苦手だけど、1年後には△△できるようになっていたい!」

    • 例:「高校生活で○○にチャレンジしたい!」

📌 3. まとめ & シェア(10分)

  • 「このワークを通じて得た一番大きな気づき」を1人1つ発表

  • 先生からのフィードバック & これからの活かし方を伝える

    • 例:「自己分析は1回で終わりではなく、定期的に見直してみよう!」

    • 例:「1年後にこの手紙を読んで、自分がどう変わったか振り返る機会を作ります!」

🎯 4コマ目のゴール:
✅ 自分の強み・弱み・価値観を整理する
✅ 未来に向けた行動を考える
✅ 自己分析を今後の高校生活に活かす


このスケジュールで進めれば、生徒は無理なく自己分析を深められ、実際の行動につなげられるはずです!

最後に

まずは、生徒が本音を書ける環境を作ることが大切です。先生自身のマインドマップを見せたり、DOs & DON'Tsを紹介したり、失敗はないことを強調することで、生徒が安心して取り組めるようになります。特に、「やってはいけない例」 を示しながら、ポジティブな雰囲気を作ることが重要です。

また、数ヶ月後に振り返りを行うことで、自分の成長を実感できるようになります。高校生活の中で好きなことや価値観は変化するものなので、定期的な自己分析を習慣にすると、より充実した時間を過ごせるでしょう。

今回は長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!

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