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13 完全無敵なマイペース。

自分が精神疾患と診断されて今までやってきた上でのキーパーソンは間違いなく母だったと思う。
どうも年代的に「うつ病は甘え」という考えで、どんなに不調を訴えても「根性でどうにかしろ」という無茶苦茶なタイプ
病院に通うことに関しても「必要がない」という考えで、ドクターストップで家に居ることも嫌でしょうがない、そんな感じであった。
子供の声よりも周りの人の言葉を信じることがあり、子供の頃からいろいろ振り回されましたわよ。
母子家庭の時に貧乏だって思わないような生活を与えてくれたことはとても感謝しているし、自分が社会人になって稼ぐようになって「こんな金額でどうやって生活してたんだ?」と思うことも多々あった。
そりゃ早く再婚したいでしょうよ。
それでも、自分が「父親はあの人(実父)でしかない」という考えだったのと、時期的に中学生というめんどくさい辺りだったため、再婚を拒否したんだよね。
母としては早く楽になりたかったんだと思う。今の父はそれなりに稼いでいたし。
でも、自分が拒否したからあれこれ言うことはあまりなく、許可するまで待ってくれた、そういうところはありがたかった。
ただ・・・・・・・・・・・・・・・・・。

年々とにかくわがままになりまして、休みの日はくっついてくるし、買い物には連れて行かなきゃいけないし、「早く結婚しろ」という割にはそういう雰囲気にさせてくれない、そんなとこもありましたなぁ。
彼氏が出来ても自分の理想に届かないと完全拒否だし。
「お前はもっといい男を連れてくると思っていた」と言われたこともあり。(笑)
実際そうだったんだけど。(転倒)

母親の目は鋭いよ。いろいろな目に遭っているから、そういう目には長けているんだろうな。自分はとにかく騙されやすいところがあって、「いいなぁ」と思って付き合ったら「そうじゃなかった」ってことが多々ありすぎて、もう、誰とも付き合えないと思っている。
母にとって嫁にも行かず、仕事にも行かずな娘をどうしようかとご近所さんに相談したこともあるようで、「家から追い出せ」と言われたこともあったらしい。
あと、兄も同じく独身でして、お見合い話があっても自分がネック(小姑って嫌われる)になって断られるため、「家を出ないか?」と言われたこともある。
自分には「持病があるからひとりでは暮らせられない」と言っていたもんのセリフではない。(笑)
その時は兄がキレて家を出ないで済んだんだけどね。てか、あの家庭環境で自分が居なかったらどうなっていたか、である。
崩壊していたでしょうな。
そんだけ家族の間に挟まってサンドバック的な役割しておりました。そりゃ家に居ても悪化するだけですよ。
根源の仕事辞めても治らないってそういうことかと。時間も必要なんだろうけどさ。

とにかく母は病院嫌いで調子が悪くても行きたがらなかった。
その理由は自分が生まれる前に病院でいろいろあったことが原因なんだけど、それがきっかけでいろんなものが手遅れになっていたんだなぁ。
どんだけ言っても右から左で、自分が登録販売者の資格を必死こいて取ったのも母のためだったけど、結局全く役に立たなかった。それぐらいいろんなものが進んでいて、結局止められなかった。
どんだけいろいろ言われたりされても、母ってのは最強なんだなぁと今は思う。
もう居ないけど、その話はまた今度。



子供の頃、めんどくさいなぁと思ったことは多々あったけど、可愛がってくれたんだなぁと思うことはたくさんある。
ただ、兄とも話したんだけど、今の家に来なかったら人生はどんだけ変わっていただろうかと。こんな終わり方しなくてもよかったんじゃないのかと。
自分らも結婚して、子供も居て、母もまだ生きていて、念願の孫を抱っこしながら笑顔だったのかも、と思わないでもない。

夢を叶えてあげられなくてごめん。


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