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木に呼ばれたらパインを引き寄せた話

こんにちは、アユミです⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬
ここ数日は体調が悪すぎて朝から晩までゴロゴロ…GWとは一体?
とりあえず早寝、胃腸マジで大切!!やる気出ない、力出ない、眠い…本当はもっと普段から気をつけているんだよ?でも人って一度緩めるとなかなか引き締められない、困ったもんだ。

さて、先日福岡に出かけていた話はしましたが、その際に起きた話を書きます。
冒頭から【木に呼ばれた】という怪しげなワードが出ていますが気にしないで。

福岡名物?アクロス福岡。久しぶりに間近で見たら立派な森になってた。

その日は朝から雷を伴った大雨。天気予報で知ってはいたが清々しいほどの大雨。実はわたし、今は半車椅子ユーザー。電動車椅子なので雨との相性がめちゃくちゃ悪い!!多少の雨なら傘を使うけれど、電気系統が壊れたら大変なことになるので(金銭的に)大雨ともなれば車椅子は使えない。

でも最近は養生のおかげもあって休憩を挟めば1〜2時間なら連続して動けるようになってきたので

大雨!?それはチャンスだぜ!!!!

と思うようになってきている。スーパーポジティブ脳。人は死にそうな目にあうと幸せのハードルがめちゃくちゃ下がるらしい。(アユミ調べ)

何もそんな大雨の日に出かけなくても、と思うけどこの日は朝イチで友人の美容院の予約を入れていたのだ…地元では完全に美容院難民、それに友達にも会いたいから行くしかない!!やるしかない!!約束は守る!

が、寝起きから鼻水ズルズル。くしゃみ連発…熱っぽい。参った。

お店の予約とかは絶対遅刻したくないタイプ、そして雨の日の地下鉄と徒歩の移動でどれくらい時間がかかるのか分からないので早めに出発。雨の中、地下鉄に乗り天神まで移動、そこから徒歩で友人の美容院へ。
福岡の街は本当に自然と人工のバランスが良くて気持ちがいいし、何より植栽がとても素敵!木やお花のセレクト誰がやってるんだろう?本気で一度色々問い詰めたい(問いつめるな)

そんな気持ちのいい街なのに、気温が高い上に大雨、わたしは体調が優れず周りがドン引きするくらい汗だく。全然清々しくない( ˃ ⌑ ˂ഃ )

途中公園で見かけた清々しい風景。せめてもの安らぎをどうぞ。

汗だくになりながらも無事に友達の美容院に辿り着き、ひと時のクールダウン。体だけは休まっているけれど、頭の中はいつものように大暴走。仕方ない。
美容院をやっている友達とも毎度ミラクルを引き起こすのだけれど、今日は割愛しとく…だってもう1000文字超えてる!どうしていつもこんなに長くなるの!

本当は美容院が終わったら【アニメージュとジブリ展】を見に行こうと思っていたけど、もうヘットヘトすぎて諦めてホテルへ戻ることに…したはずだが何かがおかしい。

「次は箱崎宮前、次は箱崎宮前です」


あーっ!!間違えてる_(:3」∠)_

ヘトヘトで疲れてぼーっとしすぎていた(+本当はもっと色々あった)せいで、どうも乗る路線を間違えているらしい。というか乗り換えなきゃ行けないやつに乗っちゃってた。気づいてすぐに電車降り軌道修正して博多駅に戻ったけど

もうダメだ…疲れすぎてる…がんばれないぜ。
(顔が濡れて力が出ない、アンパンマンくらいのレベルだった)

普段、実はホテルでレンチン自炊をしているけれど「もう頑張れない!」とたまに利用するお魚の食べられる和食屋さん「はかた天乃」さんへ。
はかた天乃さんの好きなところは車椅子でも利用出来る!朝早くからもやっている!お魚が食べられる!温かいお茶を出してくれる!温かい飲み物出してくれるお店最高!

は!やばいまた脱線してもう1500文字になろうとしている( ˃ ⌑ ˂ഃ )
でももう今日は一気に全部かくからね、やっぱテンションが保てないんだ。「一気に書いて分ければいいのに」と思ったでしょ?わたしもちょっと思ったけど、読む側のテンションもあると思うの🥺

ようやく本題に近づこうとしている。

落ち着きのないわたしも、さすがに食事を終えたら寄り道せずに体力温存でホテルへ戻ろうと歩き出した。先月も同じホテルに泊まっているし、ホテル周辺は頭に入っているはずだった。植物が好きなので、いつも軒先の植物や公園の植物、街路樹などを目印に歩く、いや歩いていたはずなのに…

何ここ!?


突如目の前に現れた木。

やばい、このお店は普通じゃない、木がわたしを呼んでいる…どうしよう?でも呼ばれているし気になる。疲れてるし胃腸弱子だけどどうしよう…

行くか!!!!

お店の入り口に近づくと中からエプロンをつけたおばさまが出てきた。お店の方だな、と思って「コーヒーだけなんですがいいですか?」と声をかけると「もちろんですよ〜どうぞ」と招き入れてくれた。入り口には【車椅子の方はブザーを押してください】という張り紙。やさしい♡

そして喫煙が出来るお店のマーク。
嫌な人もいると思うけど、ボーダーレスな感じわたしはとても好き。

広い場所使うのもな、とカウンターに座ろうと思ったけど「ゆっくりされていいのよ」とテーブル席へ案内してくれる。わたしは観察癖があるのでついキョロキョロと店内を見渡す。混沌とした店内には季節の小物が飾ってあったり、本棚には植物の図鑑などがたくさん並んでいる、やっぱり〜!

店内を見渡して一番ニヤリとしたもの。

胃腸弱子だからいつも家ではデカフェしか飲まないけれど、旅先や友人との場などは完全に機会損失だと腹を括っているのでコーヒーをお願いした。
「ブレンドとアメリカンどっちがいい?」と聞かれたのでアメリカンを注文。(浅煎りが好み、というか体に合うのだと思う。)

ママの姿を目で追うと、カウンターの奥にサイフォンが並んでいるではないか!

すごい!最近サイフォン式コーヒー淹れてくれるお店なかなかない〜。手間もかかるし、洗い物も増えるし、メンテナンスが大変。豆の挽き方や焙煎もドリップとは違ってくるし、技術の差がはっきりと味に出てしまう。実験マニアとしては見ているだけでも楽しい。

運ばれてきたコーヒー、そして大判焼き。税込400円は優しすぎ。

カウンター席では白髪のおじさまが新聞を読みながらアイスコーヒーを飲み、向かいのテーブルではママと常連さんらしきおばさまが話をしている。わたしはコーヒーを飲みながら頂いた大判焼きを食べる。疲れてる時の甘いものってやっぱりちょっとホッとするのよね。それにしてもコーヒーが美味しい、雑味が出がちなサイフォンなのに本当にとてもクリアな味わい。

狭い一つの空間でそれぞれが好きなことをしているのを「なんて自由なんだ」と思いながら過ごしていると「お近くに住んでるの?」ママが話しかけてくれた。

わたしは通院のために毎月福岡に来ていること、偶然通りかかって表の木がどうしても気になってお店に入ってみたくなった、という話をしてみると

「あらまぁ!」

とみんなが一斉にわたしの顔を見た。なんだなんだ?

ママ曰く、表の木は昔からずっとお店を守ってくれている木なのだそう。木の種類は【﨓(たぶ)】、タブノキはクスノキ科で御神木としても各地の神社の鎮守の森に育っているのだと教えてもらいました。お線香の原料にも使われたりするんだって。

住まいの話になり「宮崎なんです」と話すとカウンターのおじさまも「宮崎にはよくゴルフをしに行ったんだよ」と話して下さり、ママは「あら、毎日15時過ぎに宮崎の方がいらっしゃるのよ〜よかったら明日も寄ってみて」と誘って下さった!

とても疲れていたけれど、心は軽やかにホテルに戻った。例のパイナップル騒ぎはこの日の夜の出来事であることを付け加えておこう。

そして翌日の15時、再び喫茶店へと足を運んだ。前日の大雨が嘘のようなお天気!わたしの体調は天気とは裏腹に超絶虚。虚でしかない。でもわたしは人と一緒にいると一時的にでも元気が出るタイプ!

いざ行かん!

「こんにちは〜」とお店に入ると「きたわよ〜」と歓迎してくれるお姉さま方。
「こちらが昨日話した宮崎の出身の方よ」と1人のお姉さまを紹介してくれた。
てっきりお客さんだと思い込んでいたけれど、お店を手伝いに来ている方だった。この日はカウンターで若い男子2人がご飯を食べており、2人がお店を後にすると「孫が遊びに来たみたいで楽しかったわ〜」とお姉さまたちが盛り上がっていた。

前日と同じようにコーヒーを注文するとこの日はロールケーキが!前日にわたしの話を聞いていたので宮崎出身のお姉さまがわたしのためにと買ってきてくれたらしい。わたしの胃腸はもうこの際どうでもいい、優しさがありがたい。

食べかけの写真がいかにもわたしらしい…


お姉さまは宮崎の中でもわたしの住んでいる地域によく来ていたこと、親戚がいたことなどたくさんの話を聞かせてくれた。
向かいのテーブルにいるのは前日も同じ席にいたお姉さま、そしてしばらくすると同じように前日もお会いした白髪のおじさまがやってきてカウンターに座る。

そしておじさまは「これどうぞ、みんなで食べましょう」と何かを差し出す…

パイナップルだ!!!!

前日の夜、ふらっふらになりながら雨の中パイナップルを求め彷徨い、翌朝通院後に買いに行ったパイナップル…午後になってやってくるとは思わなかった。
引き寄せだ_(:3」∠)_

パインって本当に美味しいよね!

おじさまは前日はそんなに話さなかったけれど、この日はわたしの地元の企業の話やそれにまつわる色々な知識を教えて下さった。

おじさまは80歳を機にゴルフをやめたと仰っていたので、80歳を超えているのは間違いない。きっとお姉さま方も同じくらいの年齢なのだろう。

この日「今はまだ修行中」と言いながらコーヒーを淹れていたお姉さまも店内では若手ながらも50歳は超えていると思う。人生は幾つになっても自分がやろうと思えば何にでもチャレンジ出来る。健全な体と心があればいつでもチャレンジ出来る。

おじさまやお姉さまのお話は楽しいもので、一種の異文化コミュニケーション。話を聞いているとやはり人生の大先輩方だなーと思いました。

帰り際、一番若手のお姉さまが「実はわたしのルーツも宮崎なんです」と。あははは、やっぱり何かあるよね!
みんなが「お嬢ちゃん、また来月ね!」と見送ってくれたけれど、わたしもう40歳過ぎてるなんて言えない…マスクパワー?それとも先輩方から見るとまだまだお嬢ちゃんなのだろうか…

木に呼ばれたのか、気に呼ばれたのかは分かりませんがどっちもかな。

そしてこの後、わたしの体調に異変が起きた…犯人は大判焼き、ロールケーキ。
そのお陰で新しい発見をしたので次こそ【倒せ!後鼻漏!】という記事を書きます。

わたしなんかすごいおかしいと思ってたけど、おじさまが「宮崎の女性はみんな朗らかだよね」と言っていたので、これは南国の血のせいなのかもしれない。

そうだと言って欲しい。


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