【映画】マチネの終わりに

ロケーションもお話の構成も素敵。邦画は音楽があまり使われなかったり、急に全く関係ない商業的なエンディングソングが流れる事が多いけれど、この映画はそんなことなく、ふんだんにクラシックギター曲が使われていて、エンディングへの流れも良かった。起承転結がしっかりしていて原作の良さを感じる。早く本を読みたい。

石田ゆり子さん、女優として大好きだけれどフランス語と英語の発音の悪さでいちいち、現実に引き戻される。いい発音の先生は存在しないのかな。
福山さんはギターが弾ける人だけあって、安心して見ていられた。気取ってる演技もこのお話の中ではハマってましたし。

日本の映画業界のキャスティングや俳優層に不満。
有名どころでなくても英語、フランス語の流暢な人をキャストすればいいのに。俳優は顔だけでは無い。映画のキャスティングが決まってから短時間で努力する事に対して評価をする人も多いが、それだけでは無理があるように思う。発音はその人のセンスもあるし、楽器は長年の積み重ね。演技のために色々している人はたくさんいる。

人を笑顔にする物、美味しい食べ物と音楽。本当にその通りだし…どちらも提供できるって完璧か。3番目は映画かな

セントラルパークもカーネギホールも長年住んでいたNYの風景を懐かしく見ていた。ラストシーンのあの池。

引き裂かれても、すれ違ってもまた出会えるそんな恋があるのかな。ずっと心のどこかにお互いの存在があって、抒情的な雰囲気にフィリップと早苗の存在、こう言った俗物的な物に邪魔されない想いというか。

「サヨナライツカ」とか「冷静と情熱のあいだ」を思い出した。そう言えば「サヨナライツカ」では石田ゆり子さんが日本で単身赴任の夫を従順に待つ役だったな〜

理想的でフィクション的かもしれないけれど、映画とはこういう夢を見させてくれる物でもあると思う。
全体を通していい雰囲気が漂っていました。師匠役の古谷一行さんも素敵でした。
R.I.P.

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Meg NY帰りシンガーのひとりごと。
NYでフリーランスのライターと日本語の先生をしています。どこまでも自由になるため、どこにいても稼げるようなシステムを構築しようと奮闘中。

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