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古代ギリシア・ローマ人の死生観1

死すべき肉体と不滅の魂

 一般的に古代ギリシア・ローマの人々は、人間は、死によっていつか滅びるさだめの肉体(ソーマ/コルプス)と、永遠に滅びることのない魂(プシュケー/アニマ)の二つの部分からなっていると考えていた。(魂の不滅を否定したエピクロス派のような例外はあるが)

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