【大人】自分を育てる②「意志」のレッスン
前回から引き続き、思考、感情、意志をバランス良く育てて、人間として真っ当に成長していくために、大人の自己教育として、シュタイナーの「6つの行」に挑戦しています。今回は2つめ「意志」を鍛える練習です。
前回はこちら
自分を育てる「思考」のレッスン
今回、取り組んだのは、「思い出す」ワークです。では、実際にやっていきましょう。
ワーク1 朝から今までを逆に思い出す
これまで何度も、「寝る前に一日を逆からたどる」という行に挑戦してみたことがあるのですが、朝までたどるのはとても大変で、たいてい晩ごはんから遡れずに挫けてきました。
さて今日は、朝起きて、用意して9時半に集まり、なんやかやで10時。10時からさかのぼって朝起きるまでならなんとか思い出せるんじゃないの? と思って、ほんの3時間くらい分に実際にやったことを順にリストアップ。
大人クラスがはじまった
前回の宿題について雑談した
スマホをチェックした
椅子に座って鞄を開けた
机を動かした
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窓の外の天気を見た
時計を見た
目覚めた
メモにリストアップしてみたのですが、たった3時間を思い出すだけで四苦八苦。いつもの週末と同じで、そんなに特別なことをしているわけじゃないのに。
ワーク2 意志を持って行ったことをピックアップ
次に、それぞれで作ったリストを見ながら、「意志を持ってやったこと」と、「習慣でなんとなくやったこと」を分けてみました。起きて窓を見るのも、時計を見て子どもを起こしに行くのも、朝ごはんの用意をするのも、ほとんどのことが習慣で何も考えずにやっていることでした。
でも、ひとつふたつは「意志を持ってやったこと」もありました。「おにぎり作って持って来たのは、大事な時期に一緒にランチして風邪うつしたら悪いから」とか、「今日は大人クラスでこういうことやるからコレ持っていこう」とか「この本持っていこうと思ったのは、〇〇さんがこういうの好きそうだから」など、たいしたことじゃないなりに、振り返って出し合ってみました。
そして、そして! これがおもしろかったのですが、「意志を持ってやったこと」を発表していたら、「自分が大事にしていること」が浮き彫りになってきたのです。
「大事な時期に、一緒にランチして風邪うつしたら悪いからお昼はおにぎり持っていこう」
→人の夢を応援するために、とても広い範囲の協力をする
「今日は大人クラスでこういうことやるからコレ持っていこう」
→一緒に勉強する時間を充実させていきたい
「あの人これ好きそうだから、この本持っていこう」
→人の関心事と自分の関心事の重なりが嬉しい …など。
結果的に、自分が意志を持ってやったことを言語化していくことは、自分の価値観、つまり、自分が本質だと思うことと、そうでないことを分け、意識化していく作業につながっていきました。
宿題 意味のないことを継続する
これって意志の練習??? 前回、思考の練習が「観察」だったのも不思議でしたが、一日を逆にたどることが「意志」の練習だということもアタマでは理解できなくて、不思議な感じです。
自分が大事にしていることを言葉として理解したら、次は現実に注ぎ込むために、自分の身体をどう使うかが大切であり、それには、やっぱり意志の力が必要になる、というような事でしょうか?
考えてわからない時は、いったんやってみて考えよう。そんなわけで、「意志を鍛える」ための練習「同じ時間に意味のない行動をとる」を宿題にしよう、という話になりました。
「毎日やると決めたのにできなかった」と毎回言うのもイヤなので(前科あり)、「忘れる日もあるだろうけど、毎日やるのを目指す」ということで、「来月は○勝○敗という報告をする」と、かなりゆるい宿題になりました。気持ちは前向きだけど、等身大を大切にする大人クラスでした。結果は次回。
来月は、「感情」に取り組んでいく予定です。
▼この他の「6つの練習」は以下をご覧ください。
自分を育てる6つの練習
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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
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