【大人】放課後タイム

高田先生とダイジュ先生を子どもクラスに送り出した後は、今の話を踏まえての大人の時間です。その時に出てきた話を、ちょっとおすそ分けします。
(先生への質問タイムの記事はこちら↓)


やりたいことがあっても

「目の前のことに集中して、やりきるっていう力がすごいですね。私はやりたいこといっぱいあっても前に進まないから」。

あの迷いのなさはすごいな、と私も思います。なんでそんな風に行動に移せるんだろうと思っていたら「失敗してもいいから最速で改善する」っていうルールを教えてくださったので、なるほどな~と。あの前向きな力は、「失敗することを前提に動いているから」なんですね。「成功しなきゃ」と自分を縛っていたことに気付かされました。

テンション高い系

基本的に、ゆっくり話を聞くことを心掛けている大人クラスの私たち。「傾聴」なんかも学んだことがあって、相手が何をいいたいのか、相手の言葉に伴走しながら待つ、という姿勢を目指してきました。でも、youtuberでそのスピード感だと、すぐチャンネルを変えられちゃいそうです。

「Youtube見る側は受け身だから、あのテンションの高さも必要かも」「暗記科目を替え歌にして“みんなが出来るまで終わりません”ってライブしてみたり。パワーがすごい」「工夫するエネルギーもすごい。頭も力も使って」と、画面から来る圧力に圧倒された大人の私たちでした。お2人とも、基礎エネルギーがすごいんですけど。

「伝える技術は、身に付けてきました。逆に言うと、伝えるスキルさえあれば、ちょっと何かを入れたらそれで動画が作れるんです」。伝えるスキル、おお~~、それ、すごく身に付けたい!

「自分で決める」を見守る難しさ

ダイジュ先生から「失敗させてもいいから子どもの自己決定力を育てよう」という話がありました。中学生は親の言うことを聞かずに自立していく時期です。でも自分の子どもを見ていると、好きなことでもまだ探しきれない。それを見ていたら、子どもの興味に沿ったアレコレを勧めたい、という思いがどうしても出てきます。

「いろんな常識あるよ、世界は広いよ」など、伝えたいことはいっぱいあります。そういう大人の思いを子どもにどう伝えるのか。悩ましいところです。ただ、親が勧めても、自分で考えて決めたいという思いが少しずつ強くなって来ている気はします。

先日、親が選んでほしくない選択をしそうな時、1時間ほどお互いの思いを話しました。それは思いがけずいい時間で、その時は「両方の気持ちがわかる」と言う状態になってから、最終的には子どもの意見を受け入れました。「自分」を作って行く時期の子どもに「自分のことは自分で決めていいよ」と伝えるために。でもやっぱり「それを選んでいたら新しい世界が広がっただろうに、もったいないな~」とも思うし、バランスが難しいです。

大人は出会いも大事だし、貴重な機会だとわかるけど、子どもたちにはその機会がどれほどレアなのかはわかりません。「無人島キャンプとかも、子どもから行きたいと言ったわけじゃないけど、行ってみたらいろんな経験も積めるし、自信にもなるだろうと思うんですよね」。

「子どもは、大人が作ったものに参加するかどうかの選択になってるから、中学生くらいになれば、自分たちが作っているという感覚が持てたら、もう少し違うのかもしれない」という意見も出て来ました。確かにな~。

一番に印象に残ったこと

最後に、一番印象に残ったこと、聞いてみてよかったことを出し合ってみました。
「夢の見つけ方と叶え方です。まだ子どもは自分の夢を決めてないから、お互いに見つけ方、かなえ方は覚えておきたいと思いました」。
「好きなことするのはいいとして、具体的な叶え方を話してもらったのが新鮮でした。憧れの人に出会うためのアクションをしろ、とかね」。
「オンラインで出会うチャンスはあるから、それをリアルな出会いにつなげる力も必要。ちょっと年上のお兄ちゃんとかでいいんですよね。そういう出会いが作れるといいな」。

個人的には、お2人が「成功するぞ!」じゃなくて「失敗しながら1mmずつ改善しよう」っていう考え方をリアルに生きておられることがとても貴重に思えました。「成功しなきゃ」と思って動くのはハードルが高いけど、「失敗して最速で改善しよう」なら、1mmずつでも前に進めそうです。

たくさんの元気をいただきました。ありがとうございました。


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神戸シュタイナーハウス
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