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【2022年ドラフト評価】初めに

初めまして、鉄太郎と申します。
野球、サッカー、アメフトなどスポーツ全般が趣味で
中でもドラフトというものに目がない一般人です。

今年も1年に1度のお祭りであるNPBのドラフトが終わり
巷ではドラフトにまつわる記事が溢れていますが、
大体各球団3行とか痒い所に手が届かないボリュームで
もうちょっと読みたい!って思うことが多いですよね。

というわけで自分なりにルールを作って書いてみました。
あくまで素人の感想なので点数などはフレーバーに過ぎませんが、
日本全国の野球ファンに少しでもドラフトとNPBを楽しんでもらう
きっかけの一つとして見ていただけましたら幸いです。

ドラフト指名選手の一覧のExcelを作っていますので、
こちらからよろしければご利用ください。

この記事では、まずドラフト評価方法とドラフト全体の感想を書き、
次回から各球団ごとに記事を書いて行きたいと思います!

また、この記事は有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいね!と思っていただけた場合は、私のモチベーションを上げるお菓子代(主にグミ)としてカンパいただけると大変うれしいです。

では、本編をどうぞ。

ドラフト評価方法について

①どれだけ良い選手を指名できたか?/40点

巷での評価を参考に作成した候補選手一覧から、
特A→5ポイント、A→4ポイント、B→3ポイント、
C→2ポイント、D→1ポイント

とそれぞれポイントを割り振って各球団の点数を評価します。
例えばロッテの指名選手は1位~5位まで5人ともがB評価だったため
3ポイント×5で15ポイントみたいに計算していくということです。

17ポイント以上→40点
16ポイント→35点
15ポイント→30点
14ポイント→25点
13ポイント以下→20点

そして以上のようにポイントごとに点数を決めることとしました。
1位でA評価、2位,3位でB評価、4位5位でC評価、6位でD評価という
一般的なドラフト(15ポイント)を真ん中付近に持ってきた形です。

とはいえNFLのように指名候補選手を順位づけたBig Boardや指名順番の価値を表すTrade ValueなどがNPBにはありませんので、あくまで主観的な数値で客観的な数値として担保されるものではありません。。。雰囲気だけで数値をつけるよりはマシぐらいに受け取って貰えたらなと思います。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?/30点

次に各チームの年齢とポジションの構成を見た時に空いてしまっている部分を埋められたかどうか?について各球団ごとに3つのポイントを挙げて評価したいと思います。点数としては10点×3という単純計算ですね。

例えばドラフト前の阪神の選手構成を見ると、
右打ちの内野手の最年少が熊谷選手(28歳)で
それ以下の選手が誰もいないというすっからかんっぷり。
ここを埋められたか?という点を評価していきます。

こちらもあくまで個人的な主観に基づくポイント選出となるので、
温かい目で見てもらえれば幸いです。

③補強ポイントを押さえられたか?/30点

次にいわゆる補強ポイントを指名できたか?
という点をこちらも3つのポイントを挙げて評価したいと思います。
点数としては10点×3という単純計算ですね。
巷で言われる"補強ポイント"の中には、
②の年齢×ポジションの不足箇所という要素が含まれていることが多く
それがややこしさを増しているのではないかなと思っています。

例えば中日の左の二遊間の選手に着目してみると
土田選手(21歳)や高松選手(24歳)がいるため、
年齢×ポジション的には必要なポジションとは言えませんが、
成績を考えると明確な補強ポイントとなっているとかですね。

②、③を分けて評価することで少しスッキリする面もあるはずです。
ただしこの補強ポイントこそ主観が多く出る部分ですから、
そこはご容赦くださいませ。

④育成ドラフト加点/~5点

①~③までで100点満点となるようにしていますが、
本指名のみの採点となってしまっているため、
育成指名の評価を加点式で点数に加えたいと思います。
優→5点
良→3点
可→1点
各球団の育成ドラフト指名の質と量を加味して上記の点数を加えます。

以上がドラフト評価の方法についてでした。
中々客観的に評価することが難しいドラフトですが、
一つのごっこ遊びと思って読んでいただければ嬉しいです。
5年後に振り返りとかもしてみたいですね。

ドラフト全体の感想

①本指名選手の少なさ

2022年ドラフトにおける本指名選手の数は69人でした。
ここ最近の指名数はこんな感じです。

2017年 114人 (支配下82人、育成32人)
2018年 104人 (支配下83人、育成21人)
2019年 107人 (支配下74人、育成33人)
2020年 123人 (支配下74人、育成49人)
2021年 128人 (支配下77人、育成51人)
2022年 126人 (支配下69人、育成57人)

支配下の本指名の選手数はここ最近で最も少なく
不作の年であったと言っても過言ではないでしょう。
活躍する選手がどれだけ出るかとは全く別の話ですけどね。
一方で育成指名の選手数は57人と過去最多となりました。
4軍を作るソフトバンクの大量14人の指名と
3軍がある巨人の9人の指名が目立ちますが、
全球団が参加しており、1人だけではなく4人とか
指名する球団が増えたことも見逃せませんね。

②捕手というポジションの難しさ

2022年ドラフトにおけるキャッチャーの指名は、
支配下:高校生4人、大学生1人
育成:高校生1人、独立1人

という結果に終わりました。
大学生・社会人のキャッチャーがあわや1人も指名されないという事態。
桐蔭横浜大学の吉田賢吾選手が辛うじてソフトバンク6位で呼ばれた他、
名城大学の野口泰司選手、近畿大学工学部の石伊雄太選手
日本生命の立松由宇選手などが指名されなかったことには驚きました。

専門性が高くて他のポジションの選手が容易に守ることができない
キャッチャーはプロに入ってしまえば簡単に切られることはないですが、
まずプロに入るということが非常に難しくなっているように感じます。
楽天に2021年2位で指名された安田悠馬選手のような圧倒的な打棒があるか、はたまた西武に2021年3位で指名された古賀悠斗選手のようにプロでもすぐに通用する守備力があるかでないと大学生のキャッチャーがドラフトにかかることができない時代になって来ていますね。社会人、特に大学卒業後社会人チームに進んだキャッチャーはより深刻で、巨人に2017年3位で指名された大城卓三選手とヤクルトに同年7位で指名された松本直樹選手以来、丸5年間指名がありません。キャッチャーでプロを目指す選手はなるべく早いうちに指名届を出した方が良さそうですね。

③順位縛りについて

順位縛りとは、大学・社会人チームから既に内定をもらっている選手が、ドラフト○位以上ならプロ入り、○位以下なら内定先のチームに進みますという約束をしていることを指します。この約束を破ってしまうと、その選手がいる学校と進む先の大学・社会人チームとの両方から総スカンを食らいますので、強行的に指名することはほぼありません。

選手側としては、順位が低くなるにつれて契約金が少なくなるというお金の面と、球団からの評価が低いと与えられるチャンスが少なくなるという機会の面から指名順位にこだわることが多いようです。まあ確かに入ってしまえば横一線というのは方便に過ぎないですからね。。。

有名な成功例は広島の栗林良吏選手ですね。名城大学時代の2018年ドラフトでプロ志望届を提出するも2位以内に指名が無ければトヨタに行くという縛りをしていました。その結果2018年には指名がありませんでしたが、2年後の2020年ドラフトにてめでたく広島の1位指名を受けることができました。

当然選手と学校・チーム側の約束ですので公には分からないものですが、
今年は明治大学の村松開人選手(中日2位)、駒沢大学の林琢真選手(DeNA3位)、亜細亜大学の田中幹也選手(中日6位)、立教大学の山田健太選手、名城大学の野口泰司選手などがしていたのではないか?と噂されていますね。中日の6位指名で時間がかかっていたのは、トヨタの同ポジションのドラフト候補の和田佳大選手が指名されていないことを見た中日が田中選手を指名していいか?確認していたからなんてころも言われていたりして。真偽のほどは全く不確かでこれを下に良い悪いと語ることはナンセンスですが、こういう駆け引きがあったかもしれないと妄想することは楽しいですね。何にせよ指名されなかった山田選手や野口選手には是非とも次なる2年間で全ての球団を見返すような大活躍を期待したいものです。

④主な指名漏れ選手

山田健太(立教大学)、野口泰司(名城大学)、石伊雄太(近畿大学工学部)、立松由宇(日本生命)、羽田野温生(東洋大学)、増居翔太(慶応義塾大学)、中川卓也(早稲田大学)、斉藤大輝(法政大学)、米田天翼(市立和歌山高校)、川原嗣貴(大阪桐蔭高校)、海老根優大(大阪桐蔭高校)、田中多聞(呉港高校)、黒田義信(九州国際大付属高校)…etc.

錚々たる面々と言っていいでしょう。高校・大学・社会人などそれぞれのカテゴリーでかくも輝いた選手達がプロで見られないのは残念極まりませんが、次のドラフトでは目玉と呼ばれる選手になれるように今から頑張って欲しいなと思います。

さいごに

以上ドラフト評価方法と全体の感想について見てきました。
個人的にこのドラフトという催しが本当に大好きで、
それぞれの選手が今までの人生で培ってきたストーリーと
それぞれの球団が長い年月築き上げてきたストーリーとが
交差する瞬間がたまらないというか何というか・・・
中々言語化するのは難しいですがとにかく毎年ワクワクしますね。

次回からは球団別に1チームずつ振り返りたいと思います。
順番はウェーバー順、なので日本ハムからですね。
【2022年ドラフト評価】北海道日本ハムファイターズ編
でまたお会いいたしましょう!

それではここまで長文を読んでくださった方々、
誠にありがとうございました。鉄太郎でした!

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