ものごとを意識的に選択すること
人生は選択の連続である。
言葉は知っていたけれど、noteを書くに当たり誰の言葉なのかを検索したところ、シェイクスピアの『ハムレット』が出典だと知る。
『ハムレット』が書かれたのは1601年ごろ。日本だと関ケ原の戦いの直後である。そんな時代からイギリスでは現代まで生き残る言葉が生まれいたようだ。
と、思ったのだけれど、
そんな言葉はなかった、ということを主張されている方もいるようだ。一次ソースを探すのは大事なんだけど…本題じゃないのでわきに置いといて。
そんな選択について触れているホラー映画、「ソウ」が好きです。
先日、このシリーズの最新話「スパイラル:ソウ オールリセット」を見たので、その感想を書きたいと思います。(ネタバレを含みます。)
さて。「ソウ」シリーズは好きで、全部見てはいるのですが。
今回の映画を見ると、申し訳ないけれど「うわあ……」となってしまいました。
私がソウを好きなのは、
というセリフに殺人鬼ジグソウの哲学が込められているからです。
私たちの人生は選択の連続でありながら、一つ一つの選択に意識を向けていない。もちろん、1日のすべてのことに意識を向けることなんてできるはずがない。少なくとも私は、靴を右足から履くか左足から履くかを迷ったことはない。
だけど、一つ一つの選択が人生を作るのだとしたら、選択肢に気づけることは人生を豊かにすることにつながるのだとも思う。
ジグソウは、例えば「足を切り落とさなければ死んでしまう」のように、痛みを伴う選択を通して生をつかみ取る機会を与えることで、人に命の大切さを教え、生きる意味を見いださせようとしている。
その是非は置いといて…。
だけど、「スパイラル:ソウ オールリセット」ではまったくと言ってよいほどその哲学は生きていなかった。
それもそのはず、今回の犯人の目的は復讐だった。どのような選択をしたとしても、被害者の行く先は死のみであった。
そうすると、この映画はスプラッターサスペンスになってしまうのだ。さらにサスペンスにしようにも犯人が割とあからさまで…。あまりサスペンスを見ない私でも、どうしてこの人だけ死体が出ないんだ…?と違和感を覚えるほど。
映画としては、私の好みにはあまり合わなかった。だけど、ソウシリーズで出てくるセリフである「make your choice.」という言葉は、現代を生きるわたしたちにとって意識すべき言葉なのではないかな、と思います。
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