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【新築マイホーム】続・営業マンの鑑

営業マンにとって一番大事なのはフットワークが軽いということではないだろうか。

※本日は過去記事を汲んだ流れとなっているのでもしお時間あれば過去記事も是非

我が家の担当営業マンはそれはそれはフットワークの軽い人だった。

朝だろうが夜だろうが日曜だろうが祝日だろうが顧客が空いている日に全力で駆け回ってくれる、そんな姿を見ると「あぁこの人についていこう」と心から思える。

最終的に残った2社で悩んでいた時現在の担当営業マンはいつ何時もこちらの都合に合わせて動いてくれたのに対して購入を思いとどまった工務店の営業マンは「その日は○○近辺で仕事があるので○○最寄りの××で」と顧客である私を自身の仕事場の近くまで呼びつけたのだ。

我が家の予算はつつましいものではあったがそれでも家一軒が売れるか売れないかの瀬戸際時にこういう塩対応をされるとマイナス感情になることは間違いない。

そう言えば今思い出したが購入しなかった方の営業マンはヴィトンのスマホケースを使っていた。

雑談の流れで私が「(全く興味がなかったが)ヴィトンってスマホケースも出してるんですね」と言ったところ全力でそのスマホケースの自慢を始めたのだ。更にはとても使い心地がいいので是非お勧めするとまで。

つつましい予算でこれからマイホームを買おうとしている人間、しかもいで立ちからおよそハイブランドとは縁遠そうな顧客に対してヴィトン勧めてどうする…

参考までに今価格を調べて来たが6万近くする代物だった。安くはないだろうとは思っていたが想像以上に高くて今更ながらビックリした。現在私の使っているスマホケースは一応本革だがAmazonで買った4000円ほどのものだ。自身が使っている物を勧める時はちゃんと相手を見極めてからにして欲しい。


その点我が家の担当営業マンは非常に慎ましい。

実際のところの彼の暮らしぶりは全く知らないのだが当時A市にあるモデルハウスの店長(責任者?)をしていてその後B市に新しくモデルハウスが出来る時そちらの立ち上げとして異動し現在は本社にいるそうな。

B市の立ち上げの時は我が家がマイホームを購入して間もなかったこともありお祝いのお花を贈らせていただいたのだが多分届いた瞬間にお礼の電話がありその後改めてLINEでもお礼が届いた。

普段はマイカーに乗ってあちこちを駆け回っているのだがかなり年季の入ったお高くない車だった。聞くと我が家の工務店は社用車がないらしい。社用車を作ってそこに工務店名を入れれば宣伝になるのにねーと話していたことを思い出す。今はローカルTV局で宣伝も流れているので当時より多分工務店は大きくなっておりもしかしたら社用車もあるのかもしれないが。


この営業マンとのエピソードで私が一生忘れないだろうという出来事があった。

図面がほぼ完成しこのレイアウトで行きましょうというところまでいった時。私が何気なく母にその話をしたら母の姉から待ったがかかったのだ。

母の姉はマイホームを3度も建てている。ダンナさんは広告業界最大手の○○勤務で億万長者とまではいかないとは思うがものすごく潤いのある家庭だ。

3度家を建てる中でのノウハウを沢山持っているのだろう。是非我が家も決まってしまう前に間取りを見たいと。

そのことを営業マンに話したところ営業マンがどうしても同行したいという。実家は県外で決して近くないのだが実家まで来てくれるならというと「もちろんです!」と。

そしてその日は母の姉と母と私と営業マンというなんだかへんてこな面子で我が家の間取り図を披露するという運びとなった。

母の姉は私がほぼ100%考えた間取りを「すごくよく出来ている」と褒めてくれた上で一点だけ考え直した方がいいところを指摘してくれた。

それを聞いていた営業マンは「勉強になります!確かにその案の方がいいと思います。ではここをこうしてこちらをこうしてこれならどうでしょう」と何枚もコピーして持って来ていた我が家の間取り図のレイアウトを変更して新しい案を出し、母の姉も「そうね。それがいいと思うわ」と二人でひとしきり盛り上がっていた。

私の母はそれほど間取りにこだわる人ではないので二人の話をじっと黙って聞いており私は母が用意してくれたケーキを食べながらふむふむと二人の話を聞いていた。

その後母の姉は「ここはこれでもいいと思うけれどあれでもいいと思うの」とどんどん自分のマイホームの如くあちこちに変更を加えたがり出したのだが営業マンは「そこは金色さん(私)がとてもこだわっているところなのでこのままで行きたいですね」とちゃんと私の意向も的確に母の姉に伝えてくれた。

多分私が1人で母の姉に会っていたら営業マンに上手く伝えることが出来ず今のレイアウトではなくなっていたか或はそこに辿りつくのにもっともっと時間がかかっていたに違いない。


あの時わざわざ実家まで足を運んでくれて母の姉の面目を潰すことなく意見を取り入れたうえでよりよい間取り図にしてくれた営業マンには今でも感謝の気持ちしかない。

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金色
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