先輩から学んだ文章ベースで「信頼」を得るために必要なこと
コロナウイルスの影響で,ここ半年程度は在宅勤務をすることが増えました.それまで社内の協議は,対面で話し合って決めていましたし,何気ない雑談も多く,仕事のほとんどの場面で,会話がありました.
在宅勤務では,たまに電話で会話したり会議があったりしますが,基本的には一人作業です.初めの頃は家での作業も悪くないなと思っていました.集中力を要する作業中に誰かに話しかけられることもなく,自分で業務をコントロールできる気がしていたのです.
違和感を感じたのは,作成した資料を社内のメンバーに確認してもらったときです.メールで根掘り葉掘り聞かれることが増えました.指摘される内容は的を射ていることが多く,「確かになぁ」と思いながら修正対応しています.
なぜこんなにも指摘や確認が増えたのだろう.一つの原因は自分のメールにありました.私は「メールは短い方がいい」と考えており,共有事項やお願いの内容だけをメールで記載していました.肝心の「なぜ」の部分が抜けていたのです.
対面で聞ける状況であれば問題なかったかもしれません.しかしコロナ化で在宅勤務している状況ではダメだったと分かります.
普段ならちょっと聞きたいことがあったら話せる状況なのに,今は電話をかけるというひと手間が必要です.資料の内容に疑義があったら,文章にして指摘するのが最も楽になっただけでした.
そんなとき,先輩から電話がありました.ざっくり「今は雑談できないから,メールに自分の意図を全部乗せる必要があるよ.面倒かもしれないけど,それが信頼につながるから」といった話だったと思います.
アドバイスを受けてから,メールの書き方を変えてみました.必要最低限の情報しか書いていなかったメールに,どうしてそう考えたかという自分なりの根拠を入れてみました.
すると,確認や指摘を受けるばかりだったところから,意見をもらうことが増えました.先に自分の考えを示したことで,一歩進んだアドバイスを頂けるようになりました.
不思議なことに,仕事がいつもより楽しくなりました.自分なりの考えを表明し,意見をもらって対応を考えるのが好きだったようです.
これまで考えていた根拠をメールに追加しただけですが,重要なことだったんですね.
今日書きたかったことは以上です.最後までありがとうございました.