10年前タイムリープ
もしも、あの時のわたしに会えたなら
何ができるかな
きっと何を言っても響かない
めちゃくちゃで
絶望の中の君に
大切な人を亡くして
また、亡くして
無くし続けて
闇の中にいる君に
何が言えるのかな
何も意味がない気がして
躊躇う
こうやって避けていたんだろうな
周りも
そう思って
苦笑いだ
それでも君を抱きしめて
わたしはこう言うよ。
「亡くなった●●の分まで生きよう、だなんて
クソみたいなテンプレートしか
言えないやつは放っておきな」
「君は不慮の不幸にあっただけだ。辛いのは当たり前だ。死にたい気持ちも、周りを羨む気持ちも、全部当たり前なんだ。」
「嘘にしないで。
どうか無理にポジティブに生きようとしないで。
つらいなら辛いと言えばいい。
笑えば楽しくなるけれど、心の底から笑えなければそれは傷になっていくだけなんだ。」
「全ての基準を自分にするんだ。
自分の好きなこと、やりたいことを最優先にして。
とりあえず生きることを選ぶならば。」
君がわたしの胸の中で泣いてくれたらなぁ。
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