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インド映画「RRR」の衝撃

高速ダンスシーンの圧倒的なかっこよさは、スクリーンで観ると大迫力で見応えがありすぎるぐらいだった。

映画というよりかは、全編がミュージカルのようで展開が目まぐるしかった。
ツッコミどころも結構あって面白いけれど、とにかく展開が早いからいちいちツッコんでいると置いていかれる。
こんな映画を見たのは生まれて初めてじゃないかってぐらいの衝撃を受けた。

観た人から聞くと、みんなに観てもらいたい映画と聞いたが、私も同様のことを思った。

ここ最近やたらと職場などでイライラすることがあった中で「RRR」を知ったが、
上映中に色んな感情が湧き上がってくるものだがら、上映終了直後は、数時間前までに誰かにイライラしていたこととか現実を忘れてしまうほどだった。

唯一の欠点は上映時間が3時間あることで、劇場で観るなら事前にトイレを済ませておくことがすすめられる。
インドなら途中休憩があるらしいが、日本ではぶっ続けで上映されるので休憩時間がない。

話をまとめようと思ったが、うまくまとまらない。
まとまらないなりに、何が凄かったか3つ考えてみた。

①見ているだけで楽しい高速ダンス

②アクションシーンの迫力

③脚本の素晴らしさ


①見ているだけで楽しい高速ダンス


そもそもこの映画を知ったキッカケは、テレビやYouTubeで見た高速ダンスシーンで、こんなダンスを今まで見たことがないんじゃないかってぐらいの衝撃を受けた。

このダンスシーンがキッカケで、動画を検索したり、映画館の上映スケジュールを調べたり、早く映画館に行って全編見なきゃと急に焦りだし、頭の中がインド映画でたちまちいっぱいになった。
運良くも、職場から徒歩15分ほどで行ける範囲内に「RRR」を上映する映画館があり、定時に仕事を終わらせて急いで映画館へ行けば、上映時間に間に合うかもしれない。
行くなら今日行くしかないと、朝から決意を固めた。
そのせいか、この日のランチは、職場からちょっと歩いたところにあるインドネパール料理店でカレーとナンのセットを食していた。

「今日は絶対に残業しない」と心に誓いながら業務をこなし、
定時で退社した後に映画館まで猛ダッシュして観に行った。

本編の中では急なダンスシーンがやってくる印象だった。

良い意味で、目の前でいったい何が繰り広げられているか分からなくなる。
楽曲自体のテンポがよくて身体がのってくるし、どうやったらあれだけ身体を動かせられるか。
普段から嫌われる砂ぼこりさえダンスの演出の一つに変えてしまっていたし、サスペンダーを使ったダンスシーンも衝撃だった。

私が通っていた高校にサスペンダーをつけている男性教師がいたが、クラスメートからはダサいなんて悪口を言われていた。
そのサスペンダーが、この映画ではダンスのアイテムとして華麗に用いられている。
ミュージカルを間近で観ているかのように歌とダンスの迫力がすごく、とにかくかっこいい。


②アクションシーンの迫力

間近で闘っているような描写が多いから、臨場感がとにかくすごい。

効果音の迫力もすごかった。
音が端々まで際立つ。特に闘いシーンについては、人間同士が殴り合ったときの音なんて現実味を帯びた大きな音なもんだから、別に私は殴られてた訳でもないのに痛い気すらしてきた。

とにかく主人公の2人が最強で、瀕死状態になっても何度も生き返る。

途中で、少年ジャンプの複数のレジェンド作品の要素がちらほら感じられ、映画から本当に目が離せなかった。
上映前は、猛ダッシュで映画館に着いたので、着席したは息が切れるし、両隣の人が食べているポップコーンのほんのり美味しそうな香りが鼻を直撃し、どうしようもない空腹でつらかった。
隣の席に座っている面識ない人に「ポップコーン、ちょっともらってもいいですか?」と厚かましいお願いをしそうになるぐらい。
こんなんで途中で寝ることなく3時間集中して観られるのか不安だったが、まあどのシーンも片時も目が離せず、自分が空腹なことすらすっかり忘れていた。

③脚本が素晴らしい

この映画をもっと理解するには、インドがイギリスの植民地だった頃の話とか、世界史をもう一度勉強しておいたほうがいいかなと思った。

前半ではなぜそれを今するのかわからない場面があったが、後半の場面にすべて繋がっているもんだから、伏線の回収も気持ちよく感じた。
そして、無事に映画本編が終了した後に、エンドロールが流れるはずだが、クレジットは画面右端に追いやられた状態で、出演者とバックダンサーたちによる賑やかな歌とダンスのショーが始まった。
ショーの途中にインドの革命家と思われる方々の写真が出てきたが、残念ながら勉強不足で誰のことか全然わからない。
それに、歌われている言葉の意味もさっぱりわからなかったけど、ショーを見ているだけで自然と超楽しい感情がわきあがってくる。
他の映画だったらエンドロールが流れたら途中で映画館を出る人もいたが、今回は誰も出る人はいなかった。
私も身を乗り出して観ており、この楽しいショーがずっと続いてほしいとまで思っていた。

[まとめ]

言葉がわからなくても楽しめる作品って、なかなかないよなあと思ったけど、インド映画ってこんなに楽しいのかと驚いた…。
人生損していたかもしれない気すらしてくる。
3時間のうちに、衝撃と楽しさとあらゆる感情が私の中をぐるぐる回っていた。

予習なしで映画を見に行ったら、主人公2人のインド人男性の見分けが付かなかったレベルだったのが、終わる頃には両者の見分けもついた上に、2人それぞれのかっこいい名場面が多すぎて圧倒されていた。

本当に良い映画を鑑賞できてよかった。

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