クマのプーさん展のこと
この前の休日、
ずっと行きたかった名古屋市美術館の「クマのプーさん」展に行ってきた。
今回は原画が見られるということで、
とても楽しみにしてた。
展示室のなかは、まさにプーさんの世界!
AからZまでのアルファベットに合わせてプーさんにまつわる展示されていて、とても素敵な空間が広がっていた。
プーさんとクリストファー・ロビン、ロバのイーヨーやピグレット……
子供の頃、『プー横丁にたった家』が好きで、何度も読んでいたのを思いだす。
大人になって、すっかり離れていた物語だけにとても懐かしかった。
プーさんの世界の舞台になった森の様子もプロジェクターで再現されていた。
長く続く小道や自然の様子が流れていて、
とても癒される……
こういう自然のなかで育まれた物語なんだというのが直に伝わってきた。
ミュージアムショップはすごい人で、
ほとんどが女の人!
(男の人も少しいたけど)
迷いに迷って取捨選択して購入したのが、
こちら。
『プー横丁にたった家』の原作(洋書)を見つけて、思わず買ってしまった……
この物語は高校生のとき、
洋書で読んだことがあるのだ。
特に一番最後の、クリストファー・ロビンとプーさんが会話するシーンがとても好きだった。
(当時の日記にその場面が書き写してあるくらい)
洋書だと、
翻訳された物語とは違う雰囲気が体感できる。
クリストファー・ロビンが伝えようとしていることをプーさんは理解できなくて、
「なんでもないよ」と彼は笑う。
「どこに行くの?」と訊くプーさんに、
「どこへでもさ」って答える最後の場面はすごく素敵。
「僕を忘れないで」と約束しようとするところも。
マスキングテープは柄が可愛すぎた……
あとボールペンも(黄色と迷って白にした)
あとはポストカードと缶バッジ。
(これも柄が可愛くて)
クマのプーさんって、
あらためて原画で見るととてもお洒落だ。
ポストカードも飾っておきたいくらい愛らしい。
石井桃子さんの本も気になって買ってしまった。
プーさんの話以外にも、当時のアメリカの図書館のことが色々書かれていて面白そうだったから。
映画『ニューヨーク公共図書館』を少し見たことがあるけれど、本当に欧米の図書館は日本と比べて自由度が高いと思う。
市民にとって本当に必要不可欠のものというか、生活に根差したものであるというのが伝わってくる。
そういえば江國香織さんも何かのエッセイで、プーさんについて話していた。
《幸福な無駄に満ちている》というフレーズがすごく良いなと思って、よく覚えてる。
結局、そういうものが生活を豊かにするのだ。
クマのプーさんとクリストファー・ロビンの約束は、今もずっと続いてる。
そんなふうにあらためて思う、素敵な原画展だった。
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