サビアンシンボルと二十四節気ー白露
日が短くなり、朝晩が肌寒いほど涼しくなりました。
下は白露を詠った杜甫の詩ですが、戦乱の世ではないにしろ、疫禍の
もとにある今に、重ね合わせる事ができるのではないでしょうか。
月夜憶舎弟 月夜に舎弟を憶ふ 杜甫
戍鼓斷人行 戍(じゅ)鼓 人行断え
邊秋一雁聲 辺秋 一雁の声
露從今夜白 露は今夜より白く
月是故郷明 月は是れ故郷に明かるからん
有弟皆分散 弟有れども皆分散し
無家問死生 家の死生を問ふべき無し
寄書長不達 書を寄するも長く達せず
況乃未休兵 況んや乃ち兵を休めざるをや
砦の太鼓が鳴り 人通りは絶えて
辺境の秋空には 一羽の雁の声が響く
今夜からは白露の季節
月光は故郷をも明るく照らしていることだろう
弟たちはバラバラになって暮らしており
家もなく、安否を尋ねることもかなわない。
手紙を書いてもいつまでも届かない。
ましてや、戦乱が続いている今はなおさらだ。
白露とともに新月を迎えました。西洋占星術では乙女座の後半へ。
乙女座のキーワードは勤勉、実務能力が高い、分析力、細かい処理が
得意、などの事柄が挙げられます。
ルディアは乙女座後半を“教育のシーン“としました。
後半の始まり第4グループ、16度のサビアンシンボルは「オランウータン」。その前度数15度「家宝のレースのハ「ンカチーフ」で打ち出した育ちの良さと洗練は、ここで転じて乙女座の影を見ようとします。それは、進化からこぼれ落ちた存在。そこからスタートして18度「ウイジャ盤に興じる二人の若い子」で霊的能力の獲得を暗示しつつ、20度「開拓者集団の旅」で仲間として旅をします。
第5グループでは前のグループを受けて、チームプレイへと。初めの21度「バスケット試合の2つの女子チーム」から始まり、23度「猛獣使い」で自分のプライドを飼いならして25度「大きな公的施設の前に掲げられた旗」に至ります。つまり、自ら為した事を共有財産とする、社会的到達点といえましょう。
第6グループの始まり、26度「香炉を持つ少年」はグループから純粋なる(聖なる)個人へと今一度戻ります。生まれ変わりといえるかもしれません。
そこから内側に見えたものを再び外側に見出し、28度「禿頭の男」で内と外が連なるこの世界を、漠然と感知することで、次のサインである天秤座へと抜けていきます。最後の30度の「かかってきた電話に気づかないほどサービスに集中している人」は、実務能力の完成。その一方電話は“風”を象徴と
見ることができるでしょう。
白露とは冷やされた大気が朝方、草の葉に降りて表面張力で丸い球になる様子です。それはあたかも、乙女座が個人の完成を目指し、達成する姿と重なるように感じるのは、私だけでしょうか。
※サビアンシンボルの理解については、サビアン研究会主宰のSUGARさん、研究会に参加されているTAZNさんの助力に負うところが大きく、ここに深い感謝の意を表します。
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