書籍(絵本)『わたしのすみか』
イザベル・シムレール(著) 石津 ちひろ (翻訳)
出版社 岩波書店
発売日 2023/12/25
単行本 64ページ
レビュー
「すみか」は健康と命を守り、そして育む大切な場所。
本書には、見た者の印象に残る様々な「すみか」が、優しくてシンプルな語りによって紹介されています。
知らなかった「すみか」は「マダガスカルオオガヤママユ」で、熱帯の雨が降っても水が溜まらないというその構造には、感嘆してしまいました。
寝る前に子どもと読むにはもってこいの題材ですし、時間のある時に一緒に動画を調べれば、より楽しめること請け合いです。
様々な生き物にも、その「すみか」にも、そして未知の世界にも、子どもの興味と想像力は果てしなく広がり続けることでしょう。
素敵な一冊でした。
余談
クモが好きです。本書にはニワオニグモとミズグモの2種類が紹介されています。
ミズグモの「すみか」に関しては、フランスのドキュメンタリー映画に優秀な作品があり、私はかつてその作品にて初めてミズグモの「すみか」を知ったのですけれども、もしかすると著者のイザベル・シムレールも、その作品を観たことがあるのかもしれないと感じました。
またハチドリに関しては、その巣を苔や地衣類にてデコレートすることは知っていましたけれども、その理由がイマイチわかりませんでした(周囲の環境に溶け込ませるためのカモフラージュなんだろうなぁ…くらいの想像)。
しかし本書を読了したのち思い立って調べてみると、以下の情報に出会うことが出来、なるほど……と、少し理解が深まりました。
メモ
セアカカマドドリ、キムネコウヨウジャクの巣の構造に関して調べる。