映画『オリ・マキの人生で最も幸せな日』
2016年/製作国:フィンランド、ドイツ、スウェーデン/上映時間:92分
原題 Hymyilevä mies 英語 The Happiest Day in the Life of Olli Mäki
監督 ユホ・クオスマネン
予告編(日本版)
予告編(海外版)
STORY
フィンランド、1962年、夏。
ヘルシンキのパン屋の息子として生を受けたオリ・マキは、フィンランド開催でのボクシング世界戦のチャンスをつかむ。対戦相手はアメリカの、最強と謳われる世界チャンピオン。
初のフィンランド人世界チャンピオン誕生の予感に盛り上がりまくるフィンランド国民の期待を一身に背負い、マキは世界戦へと邁進する。
はずだった……
しかし世界戦を目前に控えたマキは友人の結婚式に出席した際に女友達のライヤと一日を過ごしたことで、ライヤにビンビンに「恋」をしてしまい……
いやいやちょっとそれは……、間が悪すぎやしないか?
誰もがそう思う状況の中、しかしマキのライヤへの「恋」のファイティングスピリットは、ボクシングの世界戦を差し置いて、メラメラと熱く燃え上ってゆくのであった。
はたしてフィンランド中が熱狂するボクシング世界戦の行方は?
そして、マキの本当の(「恋」の)世界戦の行方は?
北欧フィンランドの清涼な夏をトロピカルな夏へと変えた、「ダブル世界戦」の行方を、刮目せよ!
※本作は実話です
レビュー
まず本作の物語が「実話」であるというのが信じられませんし、本作の出来が余りにも良過ぎて、監督ユホ・クオスマネンの長編第一作であるというのも信じられません。60年代の雰囲気を醸すべく16mmフィルムにてモノクロ撮影を敢行したとのことで、その甲斐あってか観る者を1962年のフィンランドへと見事にタイムスリップさせてくれるその手腕は、最早「匠」の域に達しています。
ある意味、本作は監督ユホ・クオスマネンにとっての世界戦でもあり、実質「トリプル世界戦」と言っても過言ではない緊張感とワクワク感が、全編に、否、エンドクレジットにまで、満々ております。
あと主演の2人は最高にキュート。
オリ・マキ役にヤルコ・ラハティ、ライヤ役にオーナ・アイロラ。
というか、もうこれ以上記すことはありません。
最後に一言。
ミラクルハッピーエンドです!!!!
※あくまでも個人の感想です
以上