書籍『ヒトは〈家畜化〉して進化した―私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか』
ブライアン・ヘア (著), ヴァネッサ・ウッズ (著), 藤原 多伽夫 (翻訳)
出版社 白揚社
発売日 2022/6/3
単行本 336ページ
目次
内容紹介
レビュー
本書はまず「はじめに」にて『ジグソー法』について語り、その目指すところを示します。
目次を確認していただくとわかるように、最終章の第9章は「友だちの輪」となっていることから、スタートとゴールの位置を確認することはたやすく、そこまでの道のりにワクワクしながら読み進めました。
⇩ 『ジグソー法』とは
ちなみに「自己家畜化」の定義は、本書「訳者あとがき」より引用すると、
となっております。
また「自己家畜化」という用語は、一見「自己社畜化」的な「搾取のかぎりを尽くされてやがて命までをも奪われる」というような、何か「過酷な奴隷人生」や「ディストピア社会」を連想してしまいかねない雰囲気を纏っておりますけれども、実は全く違って、ヒトの「友好性」というものが「自己家畜化」により進化し、そのことによる協力関係の強化(繋がり)によりヒトに「繁栄」が齎された、という考えに基づき、使用されている用語となります。
という流れにて論は進行してゆくのですけれども、どうなるか……という。
その面白い過程と結論に関しましては、是非本書にてお楽しみください。
余談
①チンパンジーとボノボの雄の顔の違いには笑ってしまう。
「もしお友達になるなら絶対ボノボ」って思っちゃうもの(笑)
②個人的な本書のキーワードは『「接触」の重要性』
最近ずっと考え続けていたテーマであったため、とても学びとなりました
③本記事記載の「目次」は、今回も当然のように「こだわりの手打ち」です
にしても「目次」、本好きからするとめちゃ重要な箇所なのに、何故に全文記載されないのかしら……(「こだわりの手打ち」をアッサリやめて「機械化(コピペ)」して楽したい(笑))
ネットにて本を購入する際、「目次」を観れない場合は本の全体像を把握出来ないため、購入は中(特に「目次」)を確認してから書店で……ということになりがち
記載してはいけない理由でもあるのかな?(私、記載しちゃってるけど……)